STONEFLOWER – E-MAIL INTERVIEW (2020)(日本語)

2020年05月に発売されたSTONEFLOWERの新作”FINALLY”アルバム

 

 

S-ROCK: TomとSvenn、STONEFLOWERとしての貴方達は、2020年05月に発売された最新アルバム”FINALLY” で「遂に」シーンに戻ってきましたね。お帰りなさい、そしてアルバムは日本のオンラインCDストアで何度も再入荷しています。日本発売の為に日本のレーベルと交渉はありましたか?

Svenn: やあ、そうだね、遂に戻ったのはいい感じだ、でもより長いオフの時間だったって訳じゃないんだ、俺達はスタジオで時間を費やすのが好きだからね。

うーん、日本との個別の交渉はないんだ、AOR HEAVENがこのアルバムをどれ位上手くプッシュ出来るか見たいからさ。

S-ROCK: 2003年に1stアルバムの”CRACK A LITTLE SMILE”を発売して以来の年月の間に、沢山の事柄が変化していきました、特にインターネットによる所が大きいです。アルバム制作にあたって、2000年代初頭と今で一番大きな違いは何でしょうか?

 

 

Svenn Huneide (B)

 

Svenn: 一番の違いは、デジタル補助による新しい手法でスタジオでの作業をするやり方だね。より速くて簡単なやり方だけど、俺達は保守的だから出来る限り昔の方法でやりたいんだ。

俺達は、曲のパートをコピーしたり移動させるのを最小限に留める様にしているんだ、それが曲をよりドラマティックにしていると感じているよ。

Tom: 以前と今の音楽の配給の部分に関しての違いは、正しい市場(人々)に的確に届ける事が格段に楽になった事だね。俺達のゴールは、新しいバンドに対してオープンで、この手の音楽を今でもとても渇望しているAORファンを見つける事なんだ。

S-ROCK: “FINALLY” アルバムは秀逸なコーラス・ハーモニーを伴った美しいメロディーが満載で、過去のアルバム以上に真のAORスタイルの楽曲揃いです。若い世代のJohnが新鮮さをもたらして、それが長いキャリアの貴方達に良い影響を与えましたか?どの曲が貴方達のお気に入りでしょうか?

Svenn: ああ、Johnは俺達年長者にしっかりビタミンを注入してくれていて、新しい曲を書いて彼に渡すのが面白いのさ。彼は、俺達が想像していた以上にどの曲もいい音で作ってくるから、いつも驚かされているよ。

Tomは、そういえば、コーラスの師なんだ。彼は本を書くべきだね。1曲好きな曲を選ぶのは難しいな、みんなとても違うからね。

Tom: Svennにとても同意するよ。Johnが加入して、俺達の尻にガツンと蹴りを入れてくれたさ。ほんのちょっとだけ彼に磨きをかけないとならなかったけど、聴けば分かるよね、彼は作品の隅々に参加している。 最初に彼の歌声を聞いた時からとても気に入っていたんだ。

俺も好きな曲は選べないな、全ての曲にそれぞれの場所があるからね。

 

 

Tom Sennerud (G)

 

 

S-ROCK: コロナ・ウイルスによるこの混沌の中ノルウェーでの状況はどうなっていますか?日本では多くの人が冬(風邪やインフルエンザ)や春(花粉)にマスクを付ける事は慣れていますが、ノルウェーの貴方達にはそんな習慣はありませんでしたよね。行動制限があった時は何をしていて、何を考えていましたか?

Svenn: ああ、確かに奇妙で暗い時だよね。ノルウェーでは俺達はマスクには慣れていないし、今でも殆どの人達はちょっと奇妙だと感じている。状況を深刻に受け止めた政府を持った俺達は幸運だし、お陰でノルウェーは世界の中でも死者や患者が極めて少ない国の1つだ。俺達はライヴを2、3計画していたんだ、でも代わりにスタジオに缶詰めになった、そこから最良のものを生み出そうとしたし、それぞれの自宅からライヴで演奏するビデオすら作ったさ。

Tom: この状況はまだ終わってはいないんだ。2021年の02月に発売記念のライヴをやる予定だけど、それも難しいだろうね、だから俺達は待たなくちゃならないのさ。

S-ROCK: John、貴方はIDOL(ノルウェーのオーディション番組)や、レ・ミゼラブル、ジーザス・クライスト・スーパースターやミス・サイゴン等のミュージカルに参加してきましたね。STONEFLOWERの他にAORバンドで歌った事はありますか?それから、貴方の名前の「マサキ」は日本人には日本人男性の名前を思い出させます、それは本名ですか、それとも芸名?

John: 俺は10代の頃からずっとAORの大ファンで、色々なバンドでカヴァー曲を歌ってきたんだ。でも完全なオリジナルのものに参加するのはこれが初めてさ。ミュージカルや劇場・キャバレーでのショーに出演するのは楽しいし、それらの独自のやり方の中でやり甲斐がある。でも自分の音楽を演る事を実現させるにはそれはかなり違ったものなのさ。AORへの俺の情熱を期せずして共有する、信じられない位才能があるこれらの人達に出逢う事が出来て俺は本当に幸運だと思うんだ。

 

 

John Masaki (Vo)

 

 

俺の祖母は実際日本から来たんだ、そして俺は彼女の兄弟マサキにあやかって名付けられた、若い船乗りとして、彼等の船のエンジンを修理する間俺の祖父は3か月間富山県に滞在していたんだ。 彼は俺に話してくれたさ、彼が俺の美しい祖母イワタチズコにある日ヘア・サロンで出会って、一言も日本語が話せないのに夕食を食べに行こうと彼女を誘う為に奮闘したってね。彼等は恋に落ちて、祖母は祖父に付いてノルウェーへ移住したんだ。俺のフル・ネームはJohn-Magnus Masaki Nielsenだけど、John Masakiの方がずっとキャッチーな芸名だから、大きな誇りをもって使ってるんだよ。

S-ROCK: Geir、貴方はTV2ニュースのビデオ・ジャーナリスト、フォトグラファー、ドローン・パイロットとしても働いていますよね、ジャーナリストの視点からコロナ・ウイルス関連の物事の後には世界に何が起こると思いますか?

Geir: ああ、そうだね、それは誰もが尋ねる大きな質問だよね?とても長い間世界はこの余波を感じるんじゃないかと思っているよ。

それでも、ワクチンが早く見つかる事を祈ろうじゃないか、そして多分幾らか経ったら、このウイルスが毎年出るインフルエンザのウイルスの1つになるだろう。ノルウェーでは子供達が窓にこんなポスターを貼っているんだよ、「みんないずれ良くなる」と虹の中に書かれてるんだ。そしてそれは俺も思っている事さ。

 

 

Geir Johnny Huneide (Ds)

 

 

S-ROCK: ノルウェーのバンドやミュージシャンの幾らかはFACEBOOKやYouTubeや他の方法で、無料、もしくはチケット代か例えばVipps(ノルウェーのモバイル送金サービス)で投げ銭を受け取る形でオンライン・ライヴを開催しています。貴方達にはオンライン・ライヴの予定はありませんか?もし実施されたら、時差があっても日本のファンも興味があると思います。そして制限がある今の混沌が終わった時、クラブでファンの前でライヴを演りますか?

Svenn: ああ、それも考えたけど、市場は本当にライヴだらけだったし、俺達が望んだやり方でやるにはかなり面倒だったから、今はほぼ終わってるね。みんな飽き飽きしてたんじゃないかな、と俺は思ってる。ライヴでファンをおもてなし出来たら素晴らしいけど、どうなるか見守ろうじゃないか。

Tom: 将来ライヴハウスで演れたら本当にいいね。

John: そうさ!ライヴ・ストリームは面白いだろうけど、生で人々の前で演るのと同じではないよ。ある日ビールをダウンロードしようとしたけど、全然美味くなかった、って奴。

 

 

 

S-ROCK: これは貴方達の日本のファンからの質問です。好きなバンドと、音楽キャリアに影響を及ぼしたバンドはどれですか?

Svenn: ワォ、とても多いよ。個人的に好きなのは FOREIGNER、 TOTO、 WHITESNAKE、 YES、 DGMや、W.E.TやWORK OF ARTの様な新しいバンドの幾つかだね。10~11歳の頃に音楽を聴き始めたから、1984年以降の全てのクラシック・ロック・バンドから影響を受けたんだ、でも特にTOTO、 VAN HALEN、 KISS、 WHITESNAKE、 DEF LEPPARDやGIANTはずっと大好きなんだ。

Tom: 今回も、Svennに続いてTOTO、 WORK OF ART、 LIONVILLE、W.E.Tだね、でも同時に2、3挙げるとしたらMichael McDonald、 Kenny Loggins、 PAGESやMR. MISTERだな。

John: 俺の好きなシンガーの1人はノルウェー人のJørn Lande (Jorn) なんだ、でもパフォーマーとして最大の刺激を受けたのは多分Freddie Mercuryだろうね。他に大きな影響を受けたのは、IRON MAIDEN、 DREAM THEATER、 WHITESNAKE、GUNS N’ ROSES、 AEROSMITH、 LED ZEPPELIN、THIN LIZZY、 BON JOVI 等だ。リストは永遠に続けられるよ!

S-ROCK: 弊サイトを訪問して下さる貴方達の日本のファンにメッセージを頂けますか?ありがとうございました!

Svenn: 俺達の新譜に興味を持って聴いてくれて本当にありがとう。将来のいつか日本で日本のファンの為に演れたら本当の喜びだね、それ迄はみんなが安全で健康であり続ける事を祈ってるよ。

Tom: 俺達の音楽を聴いて応援してくれて本当にありがとう。今回貰った全ての意見や感想に本当に感謝しているんだ。

John: ロックン・ロールを生かし続けてくれてありがとう!すぐ君達に逢える事を祈ってるよ!

 

 

 

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