Jesper Bang (B) – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

Jesperについては、通常のS-ROCKの質問状の7問に対して回答しています。彼だけ何故通常の質問状に回答しているのか、当時の記憶が全くございません。

 

 

 

1.今のデンマークの気候はとてもいいんだ、35℃で一日中太陽が出ているからね。ただ明確にすべき事といえば、ビーチで寝そべり、泳いで、美味しいものを沢山食べて、いい音楽を沢山聴き、ビーチ・バレーをやって、パーティー三昧だ。でも俺達は落ち着かなくなっているんだ、俺達のドラマーの…(S-ROCK注:下ネタなので訳すのを自粛します)で、リハーサル・ルームに戻りたくて仕方ないし、特に観客の前に戻りたくてたまらないんだ。

2.俺達の新譜は2、3か月の内に店頭に並ぶだろう。タイトルは”ENCORE”だ。プロモ・シングルは既に出た筈だよ。
“ENCORE”をレコーディングしてから俺達は驚くほど多くのインスピレーションを得てきているんだ。
次のアルバム用に十分な材料もあるしね、そして観衆が、君達がどういう反応を示すかを確かめたくてウズウズしているんだよ。

3.俺のそれとは全く違った文化を持った神秘的な所だと思ってるんだ。
美味しい食べ物と、いつか訪ねていきたい素晴らしい人々が居る文化さ。

4.俺のミュージシャンとしての第一のゴールは、自分自身と(勿論)バンドのファンを満足させられる作品を作る事。
ミュージシャンでいる事は精神世界に居る様なものさ。第一のゴールがミュージシャンになる事と音楽を創造する事にある瞑想の世界なんだ。

 

 

5.どんな種類のものも演ってきたよ。ジャズ、フォーク、ハードコアHM、グランジ、ポスト・グランジ…。3歳の時に母さんが俺に小さなピアノを買ってくれた時から俺のキャリアは始まったんだ。後で彼女はフルート、トランペット、ドラム、そして遂に…14歳の誕生日にベースを買ってくれた。俺は、父さんが編み出したバイオリン、サックス、ピアノ、クラリネット、ハーモニカ、アコーディオンや様々な楽器に囲まれて育ったのさ。

6.STONE TEMPLE PILOTS – TINY MUSIC…SONGS FROM THE VATICAN GIFT SHOP、EELS – BEAUTIFUL FREAK、OASIS – BE HERE NOW、PRODIGY – THE FAT OF THE LAND、CAKE – FASHION NUGGET、SMASHING PUMPKINS – MELLOW CONNIE AND THE INFINITE SADNESS、Jeff Buckley – GRACE、BRAND NEW HEAVIES – SHELTER、PEARL JAM – VERSUS、Miles Davis – KIND OF BLUE、SKUNK ANANSIE – STOOSH、NIRVANA (は一通り)、RED HOT CHILI PEPPERS – BLOOD SUGAR SEX MAGIK。

7.日本に行けるのを楽しみにしているんだ。君達の世界がどういう風なのかこの目で確かめるのさ。これ(RADIOHEAD – OK COMPUTER、John Coltrane – BALLADS、Tom Waits – SMALL CHANGE、Barry White は一通り)を聴いて、音楽に対するその素晴らしい姿勢を忘れないでくれ!

Benny Petersen – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

 

1.それぞれが新曲を書いていて、俺は新しいギターを調整している所さ。生活の為に音楽以外の仕事もしているんだ。JACKALが分裂して以来色んな事を考えたよ。10年も一緒に演ってきたんだから、あんな風に終わらせるのは楽な事じゃなかったんだ。俺の一部はまだ沢山のギター・サウンド、HMリフ、爆発的なギター・ソロを求めている。でも欧州の今の状況は異なっていて、ENCOREも違うものだ。以前の様なハードさはなく、ギターが華々しい訳でもなく、Voを主体とした作りになっているのさ。軽い感じでフワフワとしていて、きっともっとコマーシャルなんだ。君たちがどう思うかを聞くのが楽しみだよ?!

2.バンドがよくまとまっていい仕事をしているのに注目して欲しいね。誰かが、この作品をJACKALの”VAGUE VISIONS”のプロデューサーの手によるものだと気付くかも知れないな。とてもメロディックで一貫性があるのさ。新鮮で、今の音楽シーンに合っていると思うよ。
個人的には、”Ginger And Lime”、”500 People”と”Marathon Design”が気に入っているんだ。”Marathon Design”を聴くと体を動かしたくなるんだ。この曲は躍動的だよ!

3.デンマークのシーンは完全にイギリスの流行に飲み込まれていると思う。すっかりUK風だ。パンクの雰囲気に育まれたいい加減でけばけばしいギターの音!かっこ良くて綺麗な音の何が悪い?!
日本あるいは他の国と同じ様にデンマークでENCOREを続けるのに一番大事な事は、ファンの反応だ!!反応やフィードバックがなければ続けていくのは困難なんだ。エンジンに燃料が全くないのと同じ事だからね!だからENCOREをどう思うのか教えてくれ!!

 

 

4.Per Fiskerは最近彼の髪の2/3を切ってしまったよ、彼が今の音楽シーンをどう思っているかはっきり表しているよね。ドラムについてはシンプルで更にブルーヴを増している!Jesper Bangはとても若いベーシストで、レッチリ・タイプで、もう伸びてこないんじゃないかと思う位髪が短いけど、それが彼によく似合ってるんだ。彼は、ここやあそこにちょっとしたリフやエキサイティングなものを入れてベース・パートを複雑なものにしようといつもあれこれ試している。Carstenの事は長い間知っているよ。いい奴で反逆者さ。一言で言うなら「自由」って事かな!いい声を持っていて、シンガーとして彼をとても尊敬しているんだ。彼は自分の理論にとても精通しているから、自分が何をしているかを的確に把握しているよ。とても正確に歌っているんだ。俺は髪を切らなかったんだ、だってR&Rと長髪はいつも共にあるじゃないか!今俺は少し静かにしていて、音楽の方向性の転換を見守り、その中で仕事をしているのさ。

5.将来の計画は、日本と欧州でCDを発売する事だね。ラジオでのO.A.があっていい反応が得られて、ライヴをやれればいいなと思ってるよ!
新曲を既に手掛けている所で、更にレコーディングする為にスタジオ入りする事になるだろうからね!

6.ENCOREを、新鮮で新しくて感情を揺さぶる様なバンドを温かく迎えて欲しいな。曲の幾つかが君達の心をとらえて、一緒に歌って貰える事を本当に祈ってるんだ。
1994年のクリスマスにJACKALと共に日本へ行って、忘れられない経験と挑戦が出来た事に本当に感謝しているんだ。どうもありがとう。ENCOREにも同じ事が起こるといいな、あの世界一の観衆が恋しいんだ。ドウイタシマシテ…みんなに早く逢えます様に!ベニー・ペターセン

Carsten Olsen (Vo) – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

 

1.新しいバンドENCOREを結成して、スウェーデンのエーテボリにあるいくつかのスタジオで5月に沢山の新曲をレコーディングしたよ。今俺は新曲を書くのに忙しくしている。「アルバム」を終えてからの俺の最大の欲求は、俺自身をより強烈な創造モードに置いておく事なんだ。

2.主に欧州と日本でのプロモ用に「シングルズ」CDを企画したんだ。他にレコーディングされたものは少しヘヴィーで、こちらの方がもっと需要があるんじゃないかな。俺が好きな曲は”Guru”さ。

3.デンマークではどんどん発展していっているよ。ブリティッシュ・ギター・ロックと並行してテクノが欧州を席巻していて、俺達はそういった様々なものから幾つかの要素を生み出しているのさ。新曲やまだレコーディングされていない曲ではそういった事が明らかになっていくと思うよ。

 

 

4.Per: ドラムを叩くビジネスマン。Jesper: ベースを弾くパーティー・アニマル。Benny: 何世紀かを埋め尽くす程の音を弾いてしまった男。いい奴だよ。俺: この中で一番いい奴。子供の様に無垢でとても正直なのさ。

5.出来るだけ一番いい時期に日本でCDを出す事と、21世紀の幕開けに向けて発展していく事。

6.君達はまだ俺達の音を聴いていないのにも関わらず、俺の回答を読んでくれてありがとう。待っててくれ、期待に応えるよ。

JACKAL (1995) (English)

The latest album in 1995 was “A SAFE LOOK IN MIRRORS” released in 1994.

 

 

Answers for our questionnaire from JACKAL in 1995 from S-ROCK issue vol. 1 published in 1995.  Søren Hee Johansen left the band before we asked questionnaire.

Scanned files from the issue are online as we don’t find original papers.

 

 

Band members of JACKAL when they answered our questionnaire in 1995:

Brian Rich (Vo)
Benny Petersen (G)
Jesper Bang (B) (He was for JACKAL just for weeks)
Per Fisker (Ds)

 

 

(Questions)

1. What are you doing these days, for new album, for concerts or having holidays?
2. Let us know your latest album / demo tape. What do you want people to pay attention on it? Let us know your favorite songs from it.
3. What do you image from a word “Japan”?
4. What is your goal as a musician? How about as yourself?
5. Let us know your music career and what kind of music you used to play.
6. Let us know your taste of music, your favorite musicians and bands.
7. A message to your Japanese fans for S-ROCK. And your autograph, please.

JACKAL (1995)(日本語)

1995年当時の新譜で1994年発売の”A SAFE LOOK IN MIRRORS”アルバム。

 

 

弊誌S-ROCK vol. 1 (1995年発行)に掲載された質問状回答を掲載します。質問状回答の原本が見つからない為、冊子をスキャンしたファイルを掲載します。質問状を依頼する前にSøren Hee Johansenは脱退した為、彼の回答は冊子にも掲載されていません。

 

 

1995年回答当時のJACKALのメンバー:

Brian Rich (Vo)
Benny Petersen (G)
Jesper Bang (B) (彼の在籍は数週間だけだったそうです)
Per Fisker (Ds)

 

 

(質問)
1.最近はどんな事をしていますか?アルバム製作?コンサート?それとも休暇中?
2.最新アルバム/デモテープについて教えて下さい。どんな所に注目して欲しいですか?好きな曲は?
3.「日本」という言葉から連想するものは?
4.ミュージシャンとしてのゴールを教えて下さい。貴方自身はどうですか?
5.貴方の音楽キャリアとどんな音楽を演ってきたのか教えて下さい。
6.音楽的嗜好と好きなミュージシャン、バンドを教えて下さい。
7.S-ROCKの日本のファンにメッセージを下さい。サインもお願いします。

Per Fisker (Ds) – JACKAL (1995)(日本語)

弊誌S-ROCK vol. 1(1995年発行)より

 

1995年当時の新譜は、1994年に発売された”A SAFE LOOK IN MIRRORS”でした。

 

 

 

1.今は、次のアルバムの曲を完成させるのを始める前にちょっとした中休みを取っているんだ。

2.俺の考えるエネルギーは、俺達の音楽の大きな要素なんだ。メロディックであるという事もとても重要なんだよ。好きな曲は”Taken Away”さ。

3.偉大さ、歴史、美、そして酒の入った熱いどんぶり。

4.ミュージシャンとしてのゴールは、素晴らしい曲を作る事と、俺が音楽を聴く時に得るのと同じものを人々に与える事が出来る様になる事。自分自身としては、沢山の旅をして意味のある人生を送る事だけど、勿論子供の居る家庭も欲しいな。

 

 

5.これ迄に3枚のアルバムを発表しているんだ。1990年の”RISE”、1993年の”VAGUE VISIONS”、1994年の”A SAFE LOOK IN MIRRORS”だ。この8年間はJACKALでドラムを叩いてきた。これが俺がしてきた事さ。

6.好きなミュージシャンやバンドは沢山あるし、好きな音楽は両方の方向にある。WET WET WETからMEGADETH迄好きだから、好きなバンドは沢山なのさ。

7.ロックし続けてくれ、自分自身に誠実であって欲しい。両親を尊敬して、飲み過ぎるなよ。

Benny Petersen (G) – JACKAL (1995)(日本語)

弊誌S-ROCK vol. 1(1995年発行)より

 

1995年当時の新譜は、1994年に発売された”A SAFE LOOK IN MIRRORS”でした。

 

 

 

1.リハーサルルームで週2回リハーサルをしているよ。毎日家でリフ作りを兼ねてギターを弾いているし、リハーサルで今迄やってきた事を練り直したりもしているんだ。デンマークの天気は今最高だから屋外で過ごす事が多くて、太陽の恩恵を受けているのさ。そんな時も大抵はアコースティック・ギターを傍らに置いて、いつでもインスピレーションをモノに出来る様にしているんだ…。

2.”A SAFE LOOK IN MIRRORS”さ。アルバム全体を聴いて欲しい。最初の2曲のヘヴィーさが君を怯えさせない様にね!曲はそれぞれが異なっているんだ。これはみんなの為の曲なんだ。俺自身は、雰囲気と独特の5/4ビートの”Dream On”が好きだ。あのビートは今の音楽シーンじゃ珍しいだろ。”Journey”は複雑なリフと成り立ちが凄い名作さ。”When The Light Is Comin’ Down”が一番いい曲だと思うんだ。とてもシンプルだからね。”Just A Little Closer”もゾクゾクするんだ。”The Lonely”と”Takin’ Away”はロックしたい気分にさせてくれる曲だよ!!!

3.極東の国。強い信念と伝統。ロックンロール(HR)に熱心。大阪、名古屋、東京は俺が行った所!穏やかで礼儀正しい態度の前向きな人々と心!

4.ミュージシャンとしてのゴールは、常に創造的である事、自分のアイディアを公にする事。必要以上に金儲けをする必要なんてないんだ。勿論車輪を回して前に進むには幾らかの金は必要だけどね。俺達の音楽が彼等を元気付けていると話してくれる人々に逢う事は、続けていく為のインスピレーションを与えてくれるものさ。自分のしている事に信念を持つ事、清らかな心と魂を持つ事を信じているんだ。人生において謙虚である事は大切なのさ。

 

 

5.初期MERCIFUL FATEの”BURNING THE CROSS”の頃、デンマークのパワー・メタル・バンドのHARLOTとEVIL、Mike Trampと共に初期のラインナップのWHITE LION、MERCIFUL FATEのドラマーのKim Ruzzと共にデンマークのポップ・ロック・バンドのWET、昔のJACKALのメンバーだったClaus Weiergangと、Per Fiskerと共にPRAYERを経てきたよ。JACKALは1987年の11月1日に始めたんだ。キャリアの全てはロックなんだ。ポップ・ロックからヘヴィー、HR、そして凄く速いHM迄さ。

6.俺の音楽的嗜好はとても幅広いよ。大抵のものは何でも聴くんだ。幾らかここに挙げるよ。Ozzy Osbourne、BLACK SABBATH、QUEEN、SWEET、昔のVAN HALEN、DREAM THEATER、MEGADETH、SOUNDGARDEN、BON JOVI、MASQUERADE、MERCIFUL FATE、Jamie Walters、U2、MALLILION、ROXETTE、TNT、MÖTLEY CRÜE、AEROSMITH、CHEAP TRICK、Mariah Carey、METALLICA、MOTHER’S FINEST、昔のQUEENSRŸCHE、DEEP PURPLE、EAGLES、Greg Wright、KISS、URIAH HEEP、TOTO…俺の好きな絶対的存在の幾つかは、素晴らしいテクと心を込めたプレイをするMichael Schenkerと、抜きん出たギターの秀才Randy Rhoadsなんだ。

7.日本の観客は本当に一番だよ。君達と、大阪、名古屋、川崎-東京を決して忘れない。日本では沢山のアルバムが売れたんだ。つまり、君達が本当に俺達の音楽を理解してくれているという事だからね。どうもありがとう。
俺達の本当のファンのみんなへ:JACKALは事故に遭ったんだ、誰も死なずに済んだけどね。でもこの事で次のアルバムの制作が遅れているんだ。どうか待っていて欲しいし、信じていて欲しいんだ…。待つ甲斐があるアルバムを作るからね…。