Carina Dahl – E-mail Interview (2011)(日本語)

 

*ただの2世タレントじゃありません*

北欧メタル、特にノルウェーのメロディアスHRファンなら彼女の姓を聞いてピンと来るものがあるのでは?弊サイトご来訪者様ならご存知のTNTのドラマーDiesel Dahlの愛娘、Carina Dahlが昨年CDデビューを果たし、欧州では長年絶大な人気を誇るEUROVISION SONG CONTESTのノルウェー国内戦にあたるMELODI GRAND PRIX(MGP)地方予選に出場。エントリー曲”Guns & Boys”を加えて1st CDの次ヴァージョンに当たる”HOT CHILD 2.0″を今年1月に発売して益々精力的に活動しています。”HOT CHILD”には、こちらもノルウェーHRファンにはお馴染みのSTAGE DOLLSからTorstein Flakne (Vo)とMorten Skogstad (Ds)が参加しています。

S-ROCKではCarinaにEメールでインタビューを実施しました。質問はMGP予選開催前に送信され、回答はMGP出場後に到着しました。よって質問と回答が噛み合わない所がありますがご了承下さい。

 

 

 

S-ROCK: まず初めに自己紹介をお願いします、知っているファンも居ると思いますが、日本初の貴女とのインタビューになるでしょうから。
どの様に音楽のキャリアを始めたのでしょう、生まれた時から音楽に囲まれた環境に居て、お父さんはプロのミュージシャンです。お父さんは貴女にアドバイスをくれましたか?

Carina: 勿論!私はCarina Dahlよ。TNTのドラマーのDiesel Dahlというロックな父と、母のInger Lise Dahlの間でノルウェーで育ったわ。音楽に接したのはとても早かったの。最初にレコーディングしたのは15歳の時で、TotenにあるTNTのRonniのスタジオだったわ!2009年にスウェーデンのレーベルTMC Nordicと契約して “Screw”、”Crash Test Dummy”と、今年の1月に発売されたアルバム”HOT CHILD 2.0″に収録されている”Guns & Boys”の3曲のシングルを発売したの。今年のEUROVISIONノルウェー予選(MGP)にも出場したのよ。父からは、一生懸命仕事して、才能を証明しろ、楽しんでスターになるんだ、と言われてるわ、ははは!

S-ROCK: 好きなミュージシャンとバンドを教えて下さい。好きな曲とアルバムはどれですか?

Carina: 勿論ロックは好きよ、私の血液の中に流れているもの。でもね、ダンスのバックグラウンドもあるからポップスも大好きなのよ。カントリーも沢山聴くしね。本当に音楽が好きなの。
幾つか挙げるとすれば、好きなアーティストはPink、Taylor Swift、Rihaana、Katy PerryにKeith Urbanかしら。

S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴女自身としてはどうですか?

Carina: 毎日一日中音楽を演っていたいのよね、ツアーするのが好きだし。日本で私の音楽を売り込むのが本当に夢なのよ!父が沢山日本について教えてくれるし、彼の経験を話してくれるの。だから私のゴールは音楽をフルタイムで演る事ね、色々な場所で。
私個人としては、何でも楽しんで、チャンスがあればYesと言う事を心掛けるって事かしら。経験と冒険よ!人生は一度しかないの。それから、人には常に親切に、尊敬の念を持って接する事。それが世界平和への小さなステップだと思うから。

S-ROCK: ノルウェー版BIG BROTHERに参加していましたよね、参加している間何を考えていましたか?その経験が貴女に与えた影響は?

Carina: BIG BROTHERに参加したのは19歳の時だったと思うわ。114日間の内107日居たのよ。いい経験をしたわね。「普通の生活」ではまずしないだろう、って事を沢山したの。あの家の中で自分達の世界を作ったし、様々な個性をどう扱うかを学んだと思う。あの冒険を経験出来た事は幸せだわ。

S-ROCK: そして貴女はiTunesで楽曲の配信を始めて、遂に2010年12月に1st CD “HOT CHILD”が発売されました。歌いたくなるポップでメロディアスな曲が満載です。何曲かご自分で書いていますが、どうやって曲を書き、何が貴女にインスピレーションとアイディアを与えるのですか?

Carina: 初回版のHOT CHILDは12月に発売されたんだけど、EUROVISIONに参加した後は”Guns & Boys”を新たに収録しなくちゃならなかったの。だからコンテスト後にアルバムpart 2となるHOT CHILD 2.0を発売したのよ。アルバム収録曲の半分は自分で書いたわ。シングルになった3曲は作曲に私が関わったものばかり。最高ね。私が書く内容は自分の人生で起こった事なの。もし失恋した時ならその事を書くし、自立して人生を楽しんでいればその事を書くわ。他の人の話も歌詞を書く為のインスピレーションを与えてくれるわ。そして、いいメロディーを聴いたら、それが1曲全体に発展する事もあるわよ。

 

 

S-ROCK: アルバムに参加したプロデューサー、ミュージシャン、楽曲提供者について教えてくれますか? STAGE DOLLSのTorstein FlakneとMorten Skogstadは知っています。

Carina: メイン・プロデューサーで曲も書くSTARGATE NorwayのHallgeir RustanとSigbjorn Holmsletの2人とは本当に良い関係だと思うわ。だから、例え自分が書いていない曲でも、歌詞の内容は私の人生についての話なの。だって彼等に自分に起こった事全てを話しているんだもの。良き友達なのよ。私が書いていないアルバム収録曲、例えばHot Childは、アルバムのタイトルにもなった曲ね、私の人生で本当に起こった事だわ。ある日スタジオへ行って、Hallgeirがこう言った時は本当に驚いたの、「おい、先週話してた事を曲にしたよ」…私の話なのに彼等が書いた歌詞で聞くのは変な感じだった。だからアルバムのタイトルをそうしたかったのよね、実際私にピッタリだと思ったし。STAGE DOLLSは大好きよ、彼等の音楽と共に育ったし、私の人生の一部。Trondheim出身の彼等とはいい友達なの。自分の家族の友達と仕事するのはごく自然な事よ。TorsteinとMortenはとても才能豊かだしね。

S-ROCK: 貴女はMELODI GRAND PRIX(以下MGP)に参加しました。現時点では参加曲については詳しく話せないと思います(注:質問はMGP予選の前に送られました)が、何か話せる事はありますか?日本で生中継を観られないのが残念です(ノルウェー国外からネット中継を観るのは難しいんです)。

Carina: 残念ながらMGPで勝つ事は出来なかったけれど、とても楽しかった!!!”Guns & Boys”は自立についての歌で、夢に出て来る男性を探す様な内容じゃないの。どんなに悲しい思いをしているか、パートナーが居ないとかって曲は山程あるけれど、何故泣かなくちゃいけないの?行きたい所へ行きたい時に一緒に行きたい人と行けるのは最高よね。つまり私が言いたいのは、愛は素晴らしいけれど、1人で居る事を楽しむのも、ある時期を別の方法で楽しむ事も出来るのよ、って事。失恋する事より、そこに焦点を当てたかった訳。

S-ROCK: 日本に居る貴女のファンにメッセージを頂けますか?

Carina: みんなが私の音楽を楽しんでくれて、私を日本へ呼んで欲しいわ。待ち切れないの!!!

 

 

(Discography)

 

HOT CHILD 2.0 (TMC Nordic, 2011)
MGP参加曲”Guns & Boys”を加えた新ヴァージョン。2011年1月発売。

HOT CHILD (TMC Nordic, 2010)
MGP参加前の2010年12月に発売されたヴァージョン。

 

 

Carina Dahl official website :

http://www.carinadahl.no/