WIG WAM – E-mail Interview (2021) (日本語)

(質問は1月上旬にバンドに送りました)

 

 

S-ROCK: お帰りなさい!多分日本のファンは貴方達の事を芸名で呼ぶと思います、その方が発音が簡単ですからね。

S-ROCK注:メンバーの呼び方について、それぞれがどう呼んで欲しいのかという希望と、実際に彼等が自分をどう呼ぶかを考慮した上で、質問では本名で呼び掛けています。Sportyは芸名で呼んで欲しいという意思を示していたり、Flashは「日本人には芸名の方が簡単だよね、だからFlashって呼んでよ」と言っています)

 

 

S-ROCK: NEVER SAY DIEアルバムを聴きました、最初の印象は「とてもライヴ向きの作品である」という事。これらの新曲を含めた次のライヴがどんなものになるのか想像出来ますし、WIG WAMはこれ迄も素晴らしいライヴを演ってきました。アルバム制作の過程で明確に今後のライヴについて考えましたか?

Øystein Greaker-Andersen/Sporty: いつも次のライヴの事を考えてるさ!本当に一番好きなのはライヴを演る事だからね!俺のドラムセットの後ろに座って、みんなが楽しんでるのを観て、俺達の音楽を掘り下げて、考えて、本当にそれが好きなんだ 🙂 それに勿論Never Say Dieは秀逸なライヴ・トラックになるさ!スタジオでドラム・セッションをする時に、ライヴで何がかっこいいかもよく考えてるよ。

Bernt Jansen/Flash: 君がこのアルバムをそういう風に見てくれて嬉しいよ。曲を書いてレコーディングする時は、大規模なステージ・セットで曲がどう聞こえるのかをいつも想像しているんだ。観衆がどんな風にイカれていって、ライティングやパイロがどんな風になるんだろう、ってね 🙂 でも俺達は常にアルバムが最高の出来栄えになる事に注力するんだ。多くの場合そういった事が俺達の音楽に一体感をもたらすよ。

Åge Sten Nilsen/Glam: ロック・バンド向けの楽曲を作る時はいつでも、俺達はそれをライヴで演奏する事にある程度の焦点を持っていると思うんだ、俺達のファンの前で、って事さ。いずれにしろそれが動機付けの大きな部分なんだ。

Trond Holter/Teeny: ありがとう。そうだね、ライヴ向きだな、だってこれ迄のルーツを考えたら俺達はライヴ・バンドだからさ!ライヴは俺達がエネルギーを得る場だし、観客との繋がりがあるからね!

S-ROCK: Bernt“Silver Lining”は貴方が書いた曲ですよね、アルバムで貴方が歌っている“Call Of The Wild”の様なヘヴィーな曲とは全く違う趣の作品です。何が貴方にこの曲のアイディアをもたらしたのでしょうか?

Bernt/Flash: “Silver Lining” は、10年以上引き出しにしまい込んでた曲なんだ。時にはジャンルに関係なく曲を書くものさ。たまに俺のデモ曲を聴くと、ゴミか宝かの違いが分かり易くなる。この曲は日の目を見るに値するとずっと思ってきたんだ。 そして俺達にはÅge(Glam)の様なシンガーが居るし、今が実現する時じゃないかと思ったのさ。そして俺が思いもしなかった形で実現したと言わなくちゃね。歌と最後のギター・ソロは本当に素晴らしいんだ。勿論ドラムとベースもね 🙂

 

 

S-ROCK: Trond、このアルバムには2つのインスト曲が収録されていますね、貴方が作曲したのだと思います(まだブックレットは見ていません)。WIG WAMの2回目の旅立ちは“The Second Crusade”(2度目の聖戦)でしょうか、それとも “Northbound”(北上)?

Trond/Teeny: “The Second Crusade”CIRCUS MAXIMUSLasse Finbraatenが書いた曲なんだ、彼の弦がもたらす雰囲気を俺達は求めていた。これはWIG WAMの「2度目の聖戦」だし、一緒に新たな歴史の一章を築いているのさ。世界中の何処に居ても、ツアーが終われば俺達は家に帰る為にいつも「北上」するよ 🙂 

S-ROCK: Ågeが、NEVER SAY DIEアルバムのリリース前後にストリーミング・ライヴの計画があるという話をしていましたが、日本から視聴する事は可能でしょうか?それと日本ではVipps(ノルウェーのオンライン送金サービス)は使えませんから、もしPayPalアカウントをバンドが持っているなら、恐らく何人かの日本のファンはチケット代の他に投げ銭してくれるのではないでしょうか 🙂 唯一の問題は日本とノルウェーの時差だけです。

Bernt/Flash: 俺達は日本のファンがストリーミング・ライヴを観られる様に尽力する。今はコロナ禍で全てがロックダウンの状態だから予定より遅れるだろうけどね。でも、それが過ぎ去ったらみんなに知らせるよ 🙂 

Åge/Glam: 発売日がある週末(20210122日ノルウェー現地時間22時=日本時間23日06時)にライヴ・ストリーミング・イヴェントを開催予定なんだ。俺達の新しいステージ・セットやライティング、全ての作業中なんだ、何曲か演ったり、ライヴ・ストリーミングでQ&Aをやるんだ、無料で世界中から誰でもアクセス出来るよ。俺達の復活アルバムのお祝いだから、誰でもパーティーへの参加権があるのさ。

 

2021年01月22日(日本時間23日早朝)

 

S-ROCK: TrondBerntそして ØysteinÅgeBURRN!誌とのインタビューで彼の視点からバンドの解散前後に何があったのか語り、それを読んだ多くの日本のファンはとてもショックを受けて悲しい思いをしました。貴方達それぞれの視点で語るのは如何でしょうか?

Øystein/Sporty: この質問に対しての答えはシンプルさ:俺達は全てを余りにもやり過ぎたし、余りにも長い年月続け過ぎたんだ…俺達は疲れ果てて飽き飽きしてしまったんだ。個人的には、俺はそんなに昔を振り返らないのさ…俺は前向きだし2021年に何が来るのか楽しみにしてるからさ 🙂

Bernt/Flash: かつての俺達の様なバンドに居ると、時には幾らかの恨みは避けて通れないものなんだ。許容範囲以上のライヴをこなしていたし、俺達の何人かは本当に疲れ切っていたよ。俺達には休みが必要だと遂に決めた時には、Glamは彼のQUEENのショーのアイディアを実現に漕ぎ付けていた。それは本当に成功したんだ。そしてTeenyは彼のDRACULAプロジェクトに取り掛かり始めて、彼と俺はBABY SNAKESを始動したからWIG WAMに掛ける時間はなくなっていったんだ。俺達は他のミュージシャンや新しい素材で仕事する事に充足感を覚える様になった。俺達がやっていたこれら全てのサイド・プロジェクトはバンドをより引き離してしまった。そしてTeenyと俺が2012年にJORNに加入した時にはWIG WAMはサイド・プロジェクトになってしまったんだ。俺達の全てのエネルギーは前述のバンド達に注がれて、2013年に俺達は遂に解散を決断したのさ。

Trond/Teeny: バンドって結婚みたいなものなんだ。お互いに交流する事を止めた時には君は問題に直面する。それが俺達がやってしまった事だったのさ。何もお互いで語り合おうとせず、ゾンビみたいにうろうろ歩き回るだけの様な感じだった。俺達はバンド外を求めてしまった状態だったし、その事全てに疲れてしまっていたよ。今は、最初の頃の様にまた親密な関係に戻って、最近は一緒に素晴らしい時間を過ごしているんだ。

 

 

S-ROCK: Åge2021年のMelodi Grand PrixEUROVISION SONG CONTESTのノルウェー国内予選)に出場予定の Jørn Lande(幸運を祈る!) の為に“Faith Bloody Faith”を作曲し、TrondBerntJORNで彼と仕事をしてましたよね。彼について何か面白い話はありますか?

Bernt/Flash: Jørnは素晴らしい奴だよ!よく喋るし、多くの視点を持ってるんだ 🙂 俺の見立てでは彼のジャンルではベスト・シンガーのトップ3に入るよ。信じられない様な声だよね。ツアー・バスにはいつもお気に入りのパジャマを持ち込むんだよ🙂 残りは彼のバイオを参照してくれよ、ハハハ…。

Åge/Glam: JORNは周囲に居たらとても興味深い人物なんだよ。彼はお喋りで、止めなかったら何時間でも話していられるんだ。昔公衆トイレで彼に逢った時の事を思い出すよ、彼がお喋りだって知らなかった時の事さ、用を足している間に俺達は話し始めた。その会話、彼の独り言はバイキングの物語への見方に突入してしまって、ほぼ30分文字通り俺はトイレから出られなくなったのさ、会話を終わらせる為に彼の話の切れ目を見つける事が出来なくて、外へ出られなかったからね、はは、でも彼はキュートだよ。この何か月かで俺達はとても親密になったんだ。

 

 

S-ROCK: TrondBerntBABY SNAKESについて何か新しい動きはありますか?

Bernt/Flash: BABY SNAKESは新譜をレコーディングしてビデオを制作したんだ。発売は何かしら他に起こる間に調整される予定だけど、夏が終わった後のいつかに計画されているよ。この作品には本当にワクワクしているんだ。眉毛が上がってしまう様な何かがあると俺は確信してるよ 🙂 

Trond/Teeny: ああ、アルバムは準備していて、WIG WAMの期間が終わった後で次のステップに進む計画さ。

S-ROCK: ÅgeNORDIC BEASTはまだ眠れる野獣のままでしょうか(笑)?そして次のAMMUNITIONのアルバム発売はいつ頃になりそうでしょうか、Erik Mårtenssonも非常に多忙なのは分かっていますが?

Åge/Glam: NORDIC BEAST はまだ眠れる野獣のままだね。John NorumMikkey Dee2015年にこのユニットを始めた時は、LemmyMOTÖRHEADのツアーのペースを落とし始めた頃でMikkeyにはツアーをするユニットを得る為に必要な動きだったんじゃないかと思う。Lemmyは余り調子が良くなくて、Mikkeyはツアーに出るのが大好き。Johnにとっては、居心地が良いEUROPEの領域の外に何かがあるのが心地良かったんじゃないかな。俺達はオリジナルの楽曲制作すら始めていたけど、MikkeySCORPIONSとのライヴ活動を始めると彼はこれ迄以上に忙しくなってしまった。公式には解散していないから、どうなるかな?Johnと俺の共同作業は続いていて、彼の次のソロ・アルバムの中の何曲かを録音する事に繋がったんだ。一緒にツアーに出る話もしていて、ソロ・アーティストとしての彼の過去のカタログに焦点を合わせよう、って。

 

 

S-ROCK: Øystein、体調が悪かったと聞きましたが、今は大丈夫ですか?WIG WAM解散後は何をしていましたか?音楽活動は?

Øystein/Sporty: それについてはっきりさせようか、「俺は元気だよ」、健康に何も問題はないし、少なくとも他の「普通の」人達より悪くはないね。健康だし、週4日は運動してる。実際気分はとてもいいよ 🙂

WIG WAMの後は沢山の音楽活動をしていたよ(20122020年)🙂

スウェーデンのストックホルムの昔のバンドSHA-BOOMと沢山のライヴを演ってたよ。もっとポップな種類の音楽なんだ。Spotifyでチェックしてみてくれ🙂 R.O.C.K80年代には北欧じゃ本当に大ヒットしたんだよ 😉 音楽のプロデュースにも多くの時間を費やした。2つのアーティスト達と主に仕事してるんだ。MELIxはノルウェーの女性ポップ・シンガーで、2019年と2020年に彼女と5曲プロデュースした。RED STEELは俺が本当に気に入ってるノルウェーのロック・バンドだ。2020年に1stシングルをプロデュースしたんだ。MELIx“Det Er Sommer”RED STEEL“Unreal”を聴いてみてくれ。君達がこの曲を気に入ってくれると本当に思ってるさ 😉 彼等について詳細を知りたかったら俺に連絡してくれよ 😉 (S-ROCK注:RED STEELのギタリストはSportyの末の息子さんだそうです)

 

 

S-ROCK: S-ROCKサイトを訪問して下さる貴方達の日本のファンにメッセージをお願いします。ありがとうございました!いずれ貴方達のライヴを日本で観られる事を祈っています、コロナ禍のせいで余りにも遅くならないといいのですが!

Øystein/Sporty: 日本のツアーで逢える事を祈ってるよ、多分2022年だね。それから、君達は俺達のステージ・ネームを使い続けるべきだね、少なくとも俺については 🙂

Bernt/Flash: ハイ!俺はいつも日本への旅を大事にするよ、そしてもう一度戻れる機会がある事を望んでる。絶対忘れる事がない経験だったんだ。君達のもてなしと熱狂は全ての意味でバンドを鼓舞したのさ。俺達が満を持して復活して、新譜NEVER SAY DIEが君達の期待に応える事が本当に嬉しいよ。俺の息子は何回か日本に行った事があって、日本語を勉強しているよ。コロナ禍が解消されたら彼は日本で勉強する予定なんだ。近い将来君達の為に何回かライヴを演れる事を心から望んでる。それ迄は新譜を楽しんでくれ、すぐ逢おう!

Åge/Glam: 過去の事を水に流して傷を癒して本当にいい気分なんだ。俺達は全ての俺達の相違点を整理したし、今はまたライヴを演る事だけを楽しみにしているのさ。NEVER SAY DIEツアーで絶対に日本へまた行くよ。無事で居て、そして以前は絶対体験出来なかったやり方でWIG WAMの虜になる準備をしておいてくれ。

Trond/Teeny: また日本でツアー出来る機会を得られる様に本当に祈ってるよ。ずっと君達が恋しかったし、また逢う為の準備はバッチリさ!元気で、無事で居てくれ!!!!

 

 

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