*更に推します!*
前回のTony NivaとのEメール・インタビューに続き、今回はRoger Ljunggren (G)とMarcus Persson (Key)とのEメールインタビューをお届けします。事実上の日本独占です。
(2012年5月追記)
NIVAはOXYGENと改名し、2012年6月22日に英レーベルESCAPE MUSICからFINAL WARNINGアルバムを発売します。同アルバムは、日本発売されたGOLD FROM THE FUTUREのボーナス・トラックBring Back The Joyを収録、Final Warningを削った作品となっており、アルバム・ジャケットも変更されています。
S-ROCK: Roger、T’BELLがREPLAYアルバムを発売してから随分時間が経ち、その後GRAND ILLUSIONや他のバンド、プロジェクトの作品で演奏しましたね。そして今回NIVAで活動する事になり、バンドのメンバーとして復活するのはどんな気持ちですか?
Roger: NIVAの一員である事は本当に素晴らしいよ、関わっている全ての人達がとてもプロフェッショナルでのんびりしているしね。今より良い集団に属した事はないと思うよ。俺達が近所に住んでいて、プライベートで出掛けたりする事実は、創造性の観点から理想的な環境を作っているのさ。
(Taken from the booklet of GOLD FROM THE FUTURE)
S-ROCK: Marcus、これが貴方との初インタビューです。日本の人達に自己紹介して頂けますか?貴方は日本人シンガー真崎ゆかのLady Luckという楽曲を書いたと聞きました、その事について教えて頂けますか?貴方の好きなバンドやアーティストは?好きなアルバムや曲はどうでしょうか?
Marcus: 俺はMarcus、32歳で、10代の初めから作曲とプロデュースをしているよ。日本のマーケットに向けたアルバムを製作出来てとても嬉しいよ!
こういうロック・アルバムを作るのは初めての経験さ、80年代の雰囲気があって、本当に気に入ってるんだ!伝統的なスウェーデンのダンス音楽、ポップス、R&Bからメロディック・ロック迄何でも書くよ!
NIVAのアルバムのすぐ前に、真崎ゆかが俺が作曲・プロデュースしたシングルLady Luckを発売したんだ、この曲は彼女のアルバムの1曲目でもあるんだよ!
だから、この曲は俺が書いたり、プロデュースする様々な音楽のヒントになるんじゃないかな。
好きな音楽は答えるのが難しいな、だって音楽に恋してるからね、でも決めなくちゃならないなら、CHICAGOの17とTNTのINTUITIONだね。
S-ROCK: GOLD FROM THE FUTUREアルバムが日本で発売されました、とてもメロディックで80年代テイスト満載です。どの曲がお気に入りですか?作曲・作詞する時のアイディアはどうやって得ますか?欧州でもこのアルバムが発売されるといいですね。
Roger: 好きな曲を挙げるのは難しいな、その時によって変わるからね、でも俺達がアルバム全曲に本当に満足しているって事は言えるよ。
通常曲作りは作曲から始まるんだ。Rogerがクリック・トラックを使ってギター・アレンジメントを録音し、Marcusが引き継いでアレンジを担当する。
曲の骨組みが出来たら、2人で逢ってアドヴァンス・デモを作成するんだ。それをTonyに送って、彼は曲に手を加える事が出来るんだ。
歌詞についてはテーマに色々な変化を付ける様にしているんだ、ラブ・ソングもより深い結末を迎える曲もね。欧州でもこのアルバムが発売される事を本当に望んでいるんだ、こっちにもメロディック・ロックに傾倒している人達は沢山居るからね。
S-ROCK: それから、それぞれの曲の解説をお願い出来ますか?お2人は全ての曲作りに関わってますからね。Patrik TibellがI Rememberの曲作りに参加していますが、彼と貴方はもうT’BELLでは演らないのですか、Roger?
Roger: Janitor Of Love:NIVAプロジェクトを始動させた曲なんだよ。Marcusにリフを聞かせて、一緒にメロディック・ロックを書いてみないか聞いてみたんだ、そうしたら同意してくれて、常に俺のお気に入りのシンガーの1人、Tony Nivaに電話したのさ。それで今がある、と!
Anything For You:俺達みんなが好きな昔のOzzyみたいな音をちょっと思い起こさせる曲さ。
When Tomorrow Never Comes:毎月給料が入ると、ある人達はパーティーに出掛けて1日、あるいは1晩限りの王様になった気分になるだろ。
I Remember:Patrikと仕事をしていた頃完成しなかったラブ・ソングなんだ、それでこの曲を取り上げてとてもいいj感じに仕上げたよ。
Gold From The Future:ネオ・クラシック・スタイルのとてもいいメロディー。Tonyがこの曲のアイディアを持って来て、みんなが気に入ったからアルバムのタイトル曲になったんだよ。
We Must Fight:Tonyが持って来たもう1つの曲で、俺とMarcusがアレンジしたんだ。この曲には重要なメッセージが込められているにも関わらず、とてもポジティヴで盛り上がる曲になった。
I Wanna Know For Sure:ラブ・テーマのあるクラシック・ロック・ソングだ。ソロは初期のLukatherみたいなサウンドになっているんだ、どうしてそうなったか分からない!
Final Warning:スピード・メタルにABBAみたいなメロディーを持ち込めるかい?勿論!
Best Days Of Our Lives:古典的なテーマなんだ、カーペ・ディエム、つまりこの日をつかめ、って事だね、この曲はクラシック・ロックと形容されるのがベストだろう。
You:アレンジにCHICAGOのヒントがある古典的なラヴ・ソング。ソロにテレキャスターを使ったんだ、ピッタリくるバイブと感情を得る為にね。アルバムを上手く締めくくる曲になっていると思うよ。
ボーナストラックのBring Back The Joy:あの素晴らしい時は何処へ行ってしまったんだ?今の暮らしは、俺達の多くが体験した80年代とは随分変わってしまった。でも最大の違いは俺達自身の中にあると思うんだ、俺達がポジティヴな気持ちを取り戻せば、かつて生きてきたのんびりとした暮らしに戻るんじゃないかな。
T’BELLの他の曲をレコーディングするかどうかは分からないな、もしPatrikがやりたいなら、俺は勿論ギターで参加するよ!
S-ROCK: Tony Nivaはこのアルバムでライヴをやりたいと言っていました、貴方達はどう思いますか?
Roger: ライヴをやったり、ツアーしたりするには、フルレンスのライヴ用に少なくともあと1枚はアルバムが必要だと思う、NIVAのライヴを実際観たいという十分な人数の人達が居るのか見極めるという事以外にね。でも本当に居るのなら、勿論ライヴはやりたいね!
S-ROCK: Marcus、ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴方個人ではどうですか?それから、日本という言葉から何を連想しますか?
Marcus: 今は自分が関わっている全ての音楽やプロダクションにとても満足しているよ。大事なのは、自分の周りに素晴らしいミュージシャン達が居るって事だね、彼等が居なければ俺は何も出来ないんだ。自分がされたいと思う事を友達にしてあげよう!時々1日が24時間より長かったらいいのに、と思うよ!残念ながらまだ日本を訪れた事はないけれど、いつか行けたらいいな!日本は素晴らしい歴史と文化があるとても興味深い国みたいだね。最近発掘したのは、君達の国の素晴らしいシングルモルト・ウイスキーだね、特に白州シングルモルト!
(Taken from the booklet of GOLD FROM THE FUTURE)
S-ROCK: ところで、ご自身の作品の権利を持っているミュージシャンとして、スウェーデンで誕生した海賊党についてどう思いますか?
Roger: インターネットが生活の一部である限り、人々がどう使うかという事を受け入れなくてはならないだろうね、悪い事もいい事も両方。誰かは曲を盗み、誰かは曲に対して支払う。プロジェクトが上手く進行している間は、出来るだけ多くの人達に自分の音楽が聴いて貰える事を嬉しく思うよ!
S-ROCK: 貴方にとって「未来からの高貴なもの」とは何ですか?
Roger: 今後長い間好かれ、歓迎される音楽を今作る事が出来るなら、俺はとても幸せなんだ。これが上手く行けば、俺達のアルバムはある意味未来からの高貴なものになるんじゃないかな。
S-ROCK: 日本に居る貴方のファンにメッセージを頂けますか?
Roger: みんながGOLD FROM THE FUTUREアルバムを気に入ってくれるといいな、リスナーに喜びと力を与えられるアルバムを作る為にベストを尽くしたよ。メロディック・ロックのジャンルがこれから長く生き残り続ける事が重要だと思うからね!
(Discography)
GRAVITATION (MARQUEE/Avalon, 2013)
MAGNITUDE (AOR HEAVEN, 2013)
GOLD FROM THE FUTURE (MARQUEE/Avalon, 2011)
NO CAPITULATION (ZERO CORPORATION, 1994)
NIVA Official Website
https://www.niva.se/