H.E.A.T – E-mail Interview with Jona (Key), Eric (G) and Dave (G) (2009)(日本語)

 

スウェーデンから新たにイキのいい若いバンドH.E.A.Tが遂に日本デビュー。1月21日にMARQUEE/Avalonさんから、デビューアルバム”H.E.A.T”が発売されました。80年代を彷彿とさせるHR/AORバンドは数多くあれど、メンバーが20代と若いバンドが21世紀の今、80年代実体験組を泣かせる質の高い曲とアルバムを引っ下げて登場した事は非常に喜ばしい限りです。
今回、キーボードのJona Teeを中心に、Eric Rivers(G)とDave Dalone(G)も加わって弊サイトのEメール・インタビューに答えてくれました。

 

 

(L to R) Crash (Ds), Jimmy Jay (B), Jona Tee (Key), Kenny Leckmero (Vo), Eric Rivers (G) and Dave Dalone (G).

 

S-ROCK: まず最初に自己紹介と、他のメンバーを紹介して頂けますか?それからどの様にしてメンバーが集まってバンドが結成されたのか教えて下さい。

Jona: メンバーそれぞれが個性を持っているし、同時に俺達全員平等志向なんだ。みんな楽しい事や、遊ぶ事、そして勿論ライヴをやる事が好きさ。簡単に言えば:Jimmyは物語を作る男、Ericは「ダチ」で、Daveは面白い奴、Kennyはフロントマンそのもの、Crashは「彷徨い人」さ(何処に行けば奴が見つかるか絶対分からないからね、ははは)。
H.E.A.Tは、TRADING FATEとDREAMという名の2つのバンドが合体して出来たんだ。Kennyは両方のバンドのシンガーだったのさ。TFはよりヘヴィーな音楽で、DREAMはよりH.E.A.Tに近いサウンドだった。 TFが80年代風の音楽を演る様になった時、2つのバンドの合体は遠いものじゃなくなったのさ!それで2007年初頭に一晩中ジャム・セッションやリハーサルをして、全てが完璧だと感じたんだ!俺達は同じ町で暮らしていたし、ストックホルムの同じ高校に通ってたから、既に何年もお互いを知ってたんだけどね!

Dave: Jonaはデディーベアなのさ。

 

Dave Dalone (G)

 

S-ROCK: 今バンドは欧州ツアー中ですね、ツアーは如何ですか?ライヴをやった国の観客に違いはありましたか?

Jona: 俺が話そう。欧州は凄いぜ!全て上手く行ってるし、観客は俺達の期待を超えてるんだ。昨夜(注:1月16日)のマドリッドはイカれてたぜ!!国によって明確な違いがあるんだ、ある所はワイルドでロックしていて、ある所はもっと注意深くて音楽を聴く事を楽しんでいる。

Eric: スウェーデンと他の国々の最大の違いは、観客が最初から観に来ている事なんだ。スウェーデンでは、客はいつも遅れてやって来て、オープニング・アクトを見逃すけど、他の殆どの国では観客は最初のバンドがステージに上がる時から居るんだからね。

S-ROCK: デビューアルバム”H.E.A.T”は、欧州では2008年春、日本では2009年1月21日に発売となりました。アルバムの何処に注目して聴いて貰いたいですか?好きな曲も教えて下さい。

Jona: 勿論アルバムそのものの本質を楽しんで貰いたいと思っているよ。アルバムは、俺達が君達に贈る旅みたいなものだ。イントロの最初から、時と空間を超えるフライトを味わって欲しいんだ。HRに傾倒しているなら、”Never Let Go”や”Feel It Again”や”Keep On Dreaming”を聴いて欲しいし、甘いのが好きなら”Cry”や”Follow Me”だね。

S-ROCK: 最近のスウェーデンの音楽シーンをどう思いますか?

Jona: スウェーデンの音楽シーンはとても豊かだよ。いい音楽を演っているバンドがとても多い、って意味でね。売れ線は俺の好みじゃないんだ。いかにもアメリカ中心って感じだろ。でもここにもいいHRバンドは幾つか居るよ。俺達は、今よりも大きな規模でHRをシーンに戻そうとしていて、日に日に成果が上がっていると本当に思ってるんだ。

 

Jona Tee (Key)

 

S-ROCK: 「日本」という言葉から何を連想しますか?

Jona: すぐに思い浮かぶのは正直な人々と、俺達とは違う文化を持った人々で、俺はとても興味を持ってるんだ。大都会と高層建築、武道に忍者も!

S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴方個人としてはどうですか?

Jona: ミュージシャンとしてのゴールは、君達や世界中の人達の為にイカしたメロディックHRを書いて演る事だね。世界中をツアーしたいし、これから何年もみんなに情熱(heat)を感じて欲しいんだ。先の言葉は、俺の個人的なゴールも表してると思うんだ。キャリアに関してはね!

Eric: うーん、Jonaが言った事と基本的には同じだね。音楽を演る事は真っ先に俺を満足させるもので、加えて自分の音楽を広めて、世界中の人達と未来を分かち合う事でもあるからね。俺にとっては、一番グッと来るのはステージに立って、観客全体が自分の音楽を歌って愛してくれる事なのさ。

S-ROCK: 貴方の音楽キャリアと、これ迄どういった音楽を演ってきたのか教えて下さい。

Eric: 俺達はみんな10歳位の頃から音楽を演って来たんだ。俺はJimmyと10歳の時から一緒に演って来たよ。全員音楽と演奏に対しての情熱を持っているから、一番好きな事をやっているんだ!以前は、俺達みんなが今演っているものよりヘヴィーなものに傾倒していたけど、全員が様々な音楽に対してオープンだからね…俺は、悪い音楽のジャンルなんてないと信じてるし、あるのは出来の悪い曲じゃないかな。いい曲を書く為のインスピレーションを得るには、色々なものを聴く必要があるんだよ!

Jona: 俺とDaveの経歴は同じなんだ。俺達は7歳の時からお互いを知っていて、同じクラスに12年も一緒に居たんだぜ!11歳の頃教室で最初のライヴを演ってる俺達を思い出すね、俺がピアノ、Daveはギターで、他の何人かはサックスを演ってたんだ!多分ゴミみたいな音だったと思うんだけどね、ははは!2年後には俺達2人ともIRON MAIDENフリークになってたよ!

S-ROCK: 貴方の音楽的嗜好と、好きなアーティスト・バンドを教えて下さい。

Eric: 前の質問で分かる様に、俺達は幅広いジャンルの音楽を聴くんだ。でも勿論俺達はEUROPEやGIANT、BON JOVI、FM等が大好きで、DEEP PURPLEやWHITESNAKE等のルーツに戻る事もある。Daveはブルースが大好きで、Kennyや俺はMarvin GayeやOtis Reddingみたいなソウルが好きで、JonaはIRON MAIDENが好きで、JimmyはPINK FLOYDが好きなんだ。でも、Crashが何を聴いてるのか誰も知らないんだよね…ははは。

 

Eric Rivers (G)

 

S-ROCK: 既に決まっている予定、決まっていないものはありますか?次のアルバムやツアーはどうですか?

Eric: 前に話した通り、現在俺達は欧州ツアー中さ。UKツアーも計画していて、4月にスウェーデンのツアーもやろうと思っているよ。多分今年中にレコーディングする次のアルバム用の曲は書いているけど、デビューアルバムを超えないと駄目だろ?

S-ROCK: S-ROCKサイトを訪問する日本のファンにメッセージを頂けますか?

Eric: やっと日本でアルバムが発売されてワクワクしていて、日本の人達とS-ROCK訪問者のみんなが気に入ってくれる事を本当に祈ってるんだ。近い内に日本へ行ってライヴがやれる事を希望しているんだ、日本の観客は本当に素晴らしいって聞いたから、是非来日したいね!それと勿論: Keep On Dreaming!(夢を見続けよう!)

 

(Discography)

H.E.A.T (StormVox 2008, MARQUEE/Avalon 2009)

 

 

H.E.A.T official website:
http://www.heatsweden.com/