ENCORE (1997)(日本語)

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

1998年発行の弊誌S-ROCK vol. 3に掲載された、1997年当時のENCOREの質問状回答を掲載します。

 

 

1997年当時のENCOREのメンバー:

Carsten Olsen (Vo)
Benny Petersen (G)
Jesper Bang (B)
Per Fisker (Ds)

 

 

(質問)
1.最近はどんな事をしていますか?JACKALが分裂した後何があったのかを教えて下さい。
2.最新の5曲入りプロモCDについて教えて下さい。業界の人々には何に注目して欲しいですか?どれが好きな曲かも教えて下さい。
3.最近のデンマークのミュージック・シーンをどう思いますか?デンマークでENCOREを続けていく為に貴方達にとって最も重要な事は何でしょう?
4.貴方自身も含めてENCOREのメンバーを表現して下さい。
5.今後のENCOREの予定を教えて下さい。
6.S-ROCKの日本のファンにメッセージを下さい。サインもお願いします。

Per Fisker (Ds) – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

 

1.最近は多くの時間を曲作りに費やしているよ、新譜が出る迄はね。やらなくちゃならない事が沢山あるし、今の所それが俺達の主な関心事だよ。

2.ああ、全部好きさ。このCDは主に欧州、もしくはデンマーク向けに作られたんだけど、Marathon Designは、数十年の終わりに向けて俺達が作った一番わくわくする曲なんじゃないかな。俺はそのスタイルがとても好きなんだけど、音楽業界の人達が全ての曲を1つのまとまったアルバムとして評価してくれる事を祈ってるよ。

3.知っての通り、ENCOREはJACKALじゃないんだ、今は全てが全く新しい。こっちでも誰もENCOREを知らないから、新しい事に対してのパワーと興味は俺達にとってとてもわくわくするものなんだ、それにデンマークのシーンは、あらゆる異なったスタイルやバンドにとても開放的だと思うんだ。だから前向きになれるんだ、以前JACKALに居た時にはなかった事だよ。

 

 

4.まずBennyから始めようか。20年以上彼を知っているから、一番評価し辛いな、ハハハ…。Bennyは公平でまっすぐな人間さ、君が彼と2ヶ月付き合いがあれば、彼を完全に理解している事になるね。
Carstenはあらゆる意味でとてもパワフルな男さ。作曲の仕方から歌い方からね。誰にとってもいい友達で、自分が何を求めているか分かっている男でもある。
Jesperは俺達の中で一番若いから、とても開放的な奴だよ、いつも笑っていて、凄いベーシストだ。
えーっと、俺?他の奴等が俺について何を書いているのか読むのが待ち切れないな…まあ俺はいい奴だよ。

5.ライヴをやって、新曲を作り、新譜を宣伝して、沢山楽しんで、旅をして、幾らか稼いで、音楽業界にまつわる事全てさ。でも俺達はまだライヴをやっていないんだ、だからデンマークの小規模な会場を全て回るんじゃないかな、楽しむ為と経験の為にね。

6.日本のファンを沢山獲得できることを祈ってるよ、JACKALのファンが俺達にとってどれだけ大切な存在だったか、そして今でも大切な存在かを知っているからね。日本でファンを獲得すれば、彼等はいい時も悪い時もバンドと共に居てくれる、それは俺の心を動かすものなんだ。みんなありがとう…。

 

 

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Jesper Bang (B) – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

Jesperについては、通常のS-ROCKの質問状の7問に対して回答しています。彼だけ何故通常の質問状に回答しているのか、当時の記憶が全くございません。

 

 

 

1.今のデンマークの気候はとてもいいんだ、35℃で一日中太陽が出ているからね。ただ明確にすべき事といえば、ビーチで寝そべり、泳いで、美味しいものを沢山食べて、いい音楽を沢山聴き、ビーチ・バレーをやって、パーティー三昧だ。でも俺達は落ち着かなくなっているんだ、俺達のドラマーの…(S-ROCK注:下ネタなので訳すのを自粛します)で、リハーサル・ルームに戻りたくて仕方ないし、特に観客の前に戻りたくてたまらないんだ。

2.俺達の新譜は2、3か月の内に店頭に並ぶだろう。タイトルは”ENCORE”だ。プロモ・シングルは既に出た筈だよ。
“ENCORE”をレコーディングしてから俺達は驚くほど多くのインスピレーションを得てきているんだ。
次のアルバム用に十分な材料もあるしね、そして観衆が、君達がどういう反応を示すかを確かめたくてウズウズしているんだよ。

3.俺のそれとは全く違った文化を持った神秘的な所だと思ってるんだ。
美味しい食べ物と、いつか訪ねていきたい素晴らしい人々が居る文化さ。

4.俺のミュージシャンとしての第一のゴールは、自分自身と(勿論)バンドのファンを満足させられる作品を作る事。
ミュージシャンでいる事は精神世界に居る様なものさ。第一のゴールがミュージシャンになる事と音楽を創造する事にある瞑想の世界なんだ。

 

 

5.どんな種類のものも演ってきたよ。ジャズ、フォーク、ハードコアHM、グランジ、ポスト・グランジ…。3歳の時に母さんが俺に小さなピアノを買ってくれた時から俺のキャリアは始まったんだ。後で彼女はフルート、トランペット、ドラム、そして遂に…14歳の誕生日にベースを買ってくれた。俺は、父さんが編み出したバイオリン、サックス、ピアノ、クラリネット、ハーモニカ、アコーディオンや様々な楽器に囲まれて育ったのさ。

6.STONE TEMPLE PILOTS – TINY MUSIC…SONGS FROM THE VATICAN GIFT SHOP、EELS – BEAUTIFUL FREAK、OASIS – BE HERE NOW、PRODIGY – THE FAT OF THE LAND、CAKE – FASHION NUGGET、SMASHING PUMPKINS – MELLOW CONNIE AND THE INFINITE SADNESS、Jeff Buckley – GRACE、BRAND NEW HEAVIES – SHELTER、PEARL JAM – VERSUS、Miles Davis – KIND OF BLUE、SKUNK ANANSIE – STOOSH、NIRVANA (は一通り)、RED HOT CHILI PEPPERS – BLOOD SUGAR SEX MAGIK。

7.日本に行けるのを楽しみにしているんだ。君達の世界がどういう風なのかこの目で確かめるのさ。これ(RADIOHEAD – OK COMPUTER、John Coltrane – BALLADS、Tom Waits – SMALL CHANGE、Barry White は一通り)を聴いて、音楽に対するその素晴らしい姿勢を忘れないでくれ!

Benny Petersen – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

 

1.それぞれが新曲を書いていて、俺は新しいギターを調整している所さ。生活の為に音楽以外の仕事もしているんだ。JACKALが分裂して以来色んな事を考えたよ。10年も一緒に演ってきたんだから、あんな風に終わらせるのは楽な事じゃなかったんだ。俺の一部はまだ沢山のギター・サウンド、HMリフ、爆発的なギター・ソロを求めている。でも欧州の今の状況は異なっていて、ENCOREも違うものだ。以前の様なハードさはなく、ギターが華々しい訳でもなく、Voを主体とした作りになっているのさ。軽い感じでフワフワとしていて、きっともっとコマーシャルなんだ。君たちがどう思うかを聞くのが楽しみだよ?!

2.バンドがよくまとまっていい仕事をしているのに注目して欲しいね。誰かが、この作品をJACKALの”VAGUE VISIONS”のプロデューサーの手によるものだと気付くかも知れないな。とてもメロディックで一貫性があるのさ。新鮮で、今の音楽シーンに合っていると思うよ。
個人的には、”Ginger And Lime”、”500 People”と”Marathon Design”が気に入っているんだ。”Marathon Design”を聴くと体を動かしたくなるんだ。この曲は躍動的だよ!

3.デンマークのシーンは完全にイギリスの流行に飲み込まれていると思う。すっかりUK風だ。パンクの雰囲気に育まれたいい加減でけばけばしいギターの音!かっこ良くて綺麗な音の何が悪い?!
日本あるいは他の国と同じ様にデンマークでENCOREを続けるのに一番大事な事は、ファンの反応だ!!反応やフィードバックがなければ続けていくのは困難なんだ。エンジンに燃料が全くないのと同じ事だからね!だからENCOREをどう思うのか教えてくれ!!

 

 

4.Per Fiskerは最近彼の髪の2/3を切ってしまったよ、彼が今の音楽シーンをどう思っているかはっきり表しているよね。ドラムについてはシンプルで更にブルーヴを増している!Jesper Bangはとても若いベーシストで、レッチリ・タイプで、もう伸びてこないんじゃないかと思う位髪が短いけど、それが彼によく似合ってるんだ。彼は、ここやあそこにちょっとしたリフやエキサイティングなものを入れてベース・パートを複雑なものにしようといつもあれこれ試している。Carstenの事は長い間知っているよ。いい奴で反逆者さ。一言で言うなら「自由」って事かな!いい声を持っていて、シンガーとして彼をとても尊敬しているんだ。彼は自分の理論にとても精通しているから、自分が何をしているかを的確に把握しているよ。とても正確に歌っているんだ。俺は髪を切らなかったんだ、だってR&Rと長髪はいつも共にあるじゃないか!今俺は少し静かにしていて、音楽の方向性の転換を見守り、その中で仕事をしているのさ。

5.将来の計画は、日本と欧州でCDを発売する事だね。ラジオでのO.A.があっていい反応が得られて、ライヴをやれればいいなと思ってるよ!
新曲を既に手掛けている所で、更にレコーディングする為にスタジオ入りする事になるだろうからね!

6.ENCOREを、新鮮で新しくて感情を揺さぶる様なバンドを温かく迎えて欲しいな。曲の幾つかが君達の心をとらえて、一緒に歌って貰える事を本当に祈ってるんだ。
1994年のクリスマスにJACKALと共に日本へ行って、忘れられない経験と挑戦が出来た事に本当に感謝しているんだ。どうもありがとう。ENCOREにも同じ事が起こるといいな、あの世界一の観衆が恋しいんだ。ドウイタシマシテ…みんなに早く逢えます様に!ベニー・ペターセン

Carsten Olsen (Vo) – ENCORE (1997)(日本語)

1998年に発行されたS-ROCK vol. 3より

 

1998年に日本のみで発売された”FREE IN CHAOS”アルバム。1997年の時点では、プロモ盤の”THE NEW SINGLES”と”ANOTHER 6 SONGS”を発表していました。

 

 

 

1.新しいバンドENCOREを結成して、スウェーデンのエーテボリにあるいくつかのスタジオで5月に沢山の新曲をレコーディングしたよ。今俺は新曲を書くのに忙しくしている。「アルバム」を終えてからの俺の最大の欲求は、俺自身をより強烈な創造モードに置いておく事なんだ。

2.主に欧州と日本でのプロモ用に「シングルズ」CDを企画したんだ。他にレコーディングされたものは少しヘヴィーで、こちらの方がもっと需要があるんじゃないかな。俺が好きな曲は”Guru”さ。

3.デンマークではどんどん発展していっているよ。ブリティッシュ・ギター・ロックと並行してテクノが欧州を席巻していて、俺達はそういった様々なものから幾つかの要素を生み出しているのさ。新曲やまだレコーディングされていない曲ではそういった事が明らかになっていくと思うよ。

 

 

4.Per: ドラムを叩くビジネスマン。Jesper: ベースを弾くパーティー・アニマル。Benny: 何世紀かを埋め尽くす程の音を弾いてしまった男。いい奴だよ。俺: この中で一番いい奴。子供の様に無垢でとても正直なのさ。

5.出来るだけ一番いい時期に日本でCDを出す事と、21世紀の幕開けに向けて発展していく事。

6.君達はまだ俺達の音を聴いていないのにも関わらず、俺の回答を読んでくれてありがとう。待っててくれ、期待に応えるよ。

Ole Evenrude (1997) (日本語)

1998年発行の弊誌S-ROCK vol. 3より

 

1997年当時のOleの最新作は”ONE SIZE FITS ALL”でした。当時彼はポリグラム・ノルウェーでA&Rとして働いていました。

 

 

1.貴方は才能あるミュージシャンであるにも関わらず、アルバム制作を止めてしまい現在はポリグラムのA&Rとして働いています。どうして演るのを止めてしまったのですか?

Ole: 演奏するアーティストである事に疲れてしまったんだ、だから代わりに他のアーティストの為に曲を書いたり、プロデュースする事を始めたのさ。実際こっちの方がずっと好きなんだ。

2.貴方自身の作品で好きなアルバムと曲を教えて下さい。

Ole: ベスト・アルバムは”ONE SIZE FITS ALL”だな。好きな曲?分からないな、自分が演ってる曲は殆ど好きだよ。

3.貴方は沢山のアルバムのプロデュースもしています。どれが一番印象深い作品ですか?

Ole: TUESDAY GIRLS、RETURNの”V”、Trine Reinの”FINDERS KEEPERS”。

4.「日本」という言葉から連想するものは?

Ole: 寿司と「ビッグ」ロック。

5.ミュージシャンとして、A&Rとしてのあなたのゴールは何ですか?貴方個人としてはどうですか?

Ole: 出来る限りの最高の曲を書く事、出来る限りの最高のアルバムをプロデュースする事。

 

 

6.貴方の音楽キャリアとどんな音楽を演っていたのか教えて下さい。

Ole: 音楽と名の付くものなら殆ど全部試してきたし、それを楽しんでいるんだ。以前はアーティストで、ポップ、ロックからHRを演っていたんだ。その後プロデューサーになって、ティーンエイジ・ロックからHM迄何でも関わってきたよ。

7.音楽的嗜好と好きなミュージシャン、バンドを教えて下さい。

Ole: 曲が素晴らしいものである限りどんな音楽でも好きなんだ。好きなバンドは数ある中でも、THE BEATLES、Tom Petty、Don Henley、AC/DC、ENUFF’S NUFF、ABBA、Ian Hunter、AEROSMITH。

8.S-ROCKの日本のファンにメッセージを下さい。サインもお願いします。

Ole: S-ROCK読者のみんなへ、平和と愛を。