LOVER UNDER COVER – E-mail Interview with Mikael Carlsson (B)(日本語)

 

*30年の時を経て登場したスウェーデンのAORの新星*

1982年にRAINというバンドで一緒に活動していたMikael CarlssonとMikael Erlandsson(現LAST AUTUMN’S DREAM)が再びタッグを組み、LOVER UNDER COVERとしての活動を開始しました。
今回は、バンドの創始者でベーシストのMikael CarlssonとのEメール・インタビューをお届けします。

 

Mikael Carlsson (B)
(Taken from the official website)

 

S-ROCK: 貴方にインタビューするのは初めてですので、まず自己紹介して頂けますか?

Mikael: やあ日本!!!こうやってインタビューする事が出来て嬉しいよ。俺はMikael Carlsson (Mr. C)、LOVER UNDER COVER(以下LUC)の創始者だよ。13歳の時に最初のバンドを始めて、これ迄様々なバンドで演ってきたんだ。ベースを主に弾いているけど、ギターやキーボードもやるし、それとハーモニカを少し吹くよ。それと料理が得意なんだ。

S-ROCK: 貴方は1989年に別のシンガーとLUCを始めましたね、その時のチームで作った曲はこの素晴らしいアルバムSET THE NIGHT ON FIREに収録されていますか?今と80年代では音楽スタイルや作曲に変化はありますか?

Mikael: あの頃の曲は2曲入ってるよ。”Crazy For You”と”Through The Storm”だ。当時リードVoだったDaniel Boscovicと一緒に書いたんだ。俺が作曲し、彼が作詞したのさ。あの頃はサウンドにもっとKeyが使われていて、よりポップな音楽を演っていたよ。新しいLUCはずっとハードで、多分少し暗めの音作りをしている。曲作りは勿論より成長しているしね。25年間もあればより多くの経験をするだろ、あの頃だったら例えば”Hero”の様な曲は書けなかったよ。

 

Mikael Erlandsson (Vo)
(Taken from the official website)

 

S-ROCK: 貴方とMikael Erlandsson(以下Mikael E)は30年来の知り合いだそうですね。彼はミュージシャンとして、また個人としてはどんな人ですか?他のメンバーはどうですか?

Mikael: まず第一に、彼は素晴らしいシンガーなんだ。俺達は1982年に一緒に最初のバンドを始めたのさ。RAINっていう名前のバンドで、当時俺達は17~18歳だった。あの頃Mikael Eはドラムを叩いていて、まだシンガーとしての才能に気付いていなかったのさ。彼はポップ・バラードからゴリゴリのメタル迄何でも歌える。以前から、彼の声はよりハードなロックに合ってると思ってたから、新たなLUCを始動しようと思った時、彼を最初に選んだんだ。彼は本当にいい奴で、いわゆるロック野郎とは対極にあるんだ。本当に謙虚な男だよ。キーボードも上手いしね。Martin (Kronlund)は謙虚男No.2で、この業界ではトップ・プロデューサーの1人だし、このアルバムを驚異的な仕上がりにしてくれたんだ。素晴らしいギタリストでもあるから、LUCに彼が参加したいと知った時には嬉しかったよ。彼は自分のスタジオで有名ロック・スターと仕事をした経験があるんだ、Brian Robertson,、David Reece、Joe Lynn Turner、 Rob Morati、Paul Youngや Steve Overland等、挙げればキリがないよ。印象深いね。Perra (Johansson)は俺達の素晴らしいドラマーで、バンドのグルーヴの鍵だ。”Too Good To Be True”のカッコいいビートを刻む彼の仕事を聴いてみてくれ。彼も謙虚な男なんだ…何てこった、俺達みんないいヤツじゃん、ははは。このアルバムには素晴らしいゲストを迎えているんだ。JORNのTor Erik Myhre、COLDSPELLのMichael LarssonとTENのGed Rylandsだ。それと”Hero”ではKatarina Hagerが歌っているよ。信じられる?ゾクゾクするラインナップだよね。

S-ROCK: アルバムの各曲を紹介して頂けますか、それと貴方の好きな曲はどれですか?アルバムを聴く時、ここに注目して欲しいという所は何処ですか?

Mikael: まず初めにアルバム・カバーについて語っておきたいんだ、それ自体に物語があるからね。俺とMikael Eは最初のデモテープを完成させて、MySpaceで公開したんだ。俺のグラフィックの腕は限定的で、俺達のMySpaceはクソみたいな仕上がりにしかならなかった。ある日チリ人男性からメッセージを貰って、彼も俺達のMySpaceはクソみたいだけど音楽は凄いって思ってたらしいんだ。で、彼は俺達のページを作り直したいと申し出たのさ。何てこった、今以上に悪くはなり様がないさと思って彼を俺達のMySpaceにログインさせたのさ…何て事をしちまったんだと思った…けど、出来てみたら最高だったんだよ!彼は凄いグラフィック・デザイナーだったのさ。彼はAndres Orenaで、彼が俺達にしてくれたのは、Derek RiggsがIRON MAIDENにした事と同じ意味があるんだよ。彼はアルバム全曲の1つ1つにアートワークを作ってもくれた。それぞれが、曲のエッセンスを掴む為の愛と感覚に溢れているのさ。80年代半ばの最初のPHENOMENAアルバムのブックレットを知っていたら、俺の言いたい事は分かって貰えると思うよ。だから、もし俺達の音楽がクソだと思ったとしても、アートワークの為だけにCDを買う価値はあるんじゃないかな、と声を大にして言いたいんだ。

“My Best Friend”はアルバムのオープニング曲で、君の顔面にガツンとメロディックな衝撃を与えるのさ。アメリカの銃規制について歌っている。全ての問題を武器が解決すると思っている多くの人が居るけれど、それには反対を唱えたいね。この曲の歌詞が本当に好きだ。

“Angels Will Cry”はヘヴィーな1曲。ピアノで始まるイントロは美しくて、そして爆発するんだ!俺達はみんなそれぞれ恋愛の経験があって、関係が上手く行かなくなった時は、苦悩を吐き出したいと思うものだよね。

“Too Good To Be True”はタイトルが全てを物語っていると思うよ。みんなが君から何かを奪おうとしている、だから気を付けた方がいい、何故なら世の中の多くの事は見た目が良い事程偽善だからね。この曲の歌詞も力強いと思う。

“Hero”は俺のお気に入りの1つ。音楽と歌詞の両方がガッチリ君を捕らえて離さないよ。この曲は父親の視点で歌われているのさ、彼の可愛い10代の娘が反逆児になっても、彼には娘の破滅への道を止めるだけの強さがないんだ。ここで2人のスペシャル・ゲストの登場さ、JORNのErik Myhreがギターで参加、Katarina Hagerが反逆児の10代の娘役を演じているよ。

“Flash In The Night” はスウェーデンのポップ・バンドSECRET SERVICEのカヴァー曲だ。80年代初めに彼等はこの曲で大ヒットを飛ばしたのさ。俺はこの曲がずっと好きで、よりパワフルにしたら面白そうだと思ってた。この曲のピアノが好きだし、コーラスでギターが応えるのもいいね。

“Set The Night On Fire”はアルバム・タイトル曲。ヘヴィーで、示唆に富んでいて、魅惑的で、いいロックの曲の要素がみんな詰まっている。デモの段階では少し様子が違っていたんだ。この曲をレコーディングした時に、俺は2~3時間スタジオを離れなくちゃならなくて、戻って来たらMartinとMikael Eがブリッジとコーラスを変えていて全く違うものになってたのさ。最初は凄く驚いたけど、新ヴァージョンがとてもカッコ良かったから、そのまま使う事にしたんだ。

“Who Needs Love”もカヴァー曲だけど、ただのカヴァーじゃないんだ。新生LUCの全ての始まりだったのさ。Mikael EがLAST AUTUMN’S DREAMのDREAMCATCHERの為に書いたこの曲のデモテープを俺が作ったんだ。でもずっとヘヴィーなヴァージョンにしたんだ。Mikael Eに聴かせたらブッ飛んで、もっと録音したいと言い出した。それがLUCの始まりだったんだよ。LADのオリジナルを聴いて、LUCのヴァージョンと聴き比べてみてくれ。

“Crazy For You”は80年代に作った古い曲の1つさ。君は猛烈な恋に落ちて、友達には理解されない、っていうラヴ・ソングだよ。彼等にはヒントが見つからないんだ、だって俺は君に夢中だから…!

“Standing In Line”は欲望についての曲。手の届かない愛への欲望…でも君はそれでも、希望と夢の答えが内なる空虚感を満たしてくれる日が来る事を祈っているのさ。

“Through The Storm”は「絶対諦めない」事を歌った曲。昔アイルランドで起こった話なんだけど、世界中の何処でも起こり得る事なんだ。多くの人達が歌詞の中に自分を見つけると思う。

“A Nice Day”はアルバム唯一のバラード。誰にとっても心地良い曲さ。典型的な”Erlandsson”節が最適な状態で提供されているよ。

“Rain Of Tears”は日本向けのボートラで、一種のラヴ・ソングで悲しいんだ。報われない愛への思いを歌っている。COLDSPELLのMichael Larssonがゲストでギターを弾いているよ。

 

Martin Kronlund (G)
(Taken from the official website)

 

S-ROCK: 曲作りのアイディアはどうやって得るのですか?音楽が先ですか、それとも歌詞?

Mikael: ああ、ははは…その時によって違うんだ。例えば”Hero”のイントロのピアノは街に居た時俺のiPhoneで作ったんだよ。頭の中にメロディーが浮かんで来て、一度に録音したから忘れずに済んだんだ。だから曲はさっと進んだ。歌詞はとても時間がかかったよ。2ヶ月かかったけど、結果に満足している。ギター・リフやベース・ライン、ドラム・グルーヴ、もしくは1フレーズ、単語1つから始まる事もあるんだ。いつ閃くか分からないんだよ。

S-ROCK: 最近のスウェーデンの音楽業界についてどう思いますか?

Mikael: 本当に力強いよ。スウェーデンでは全てのジャンルのバンドが居る素晴らしい環境がある。ポップ・アクトからエクストリーム・メタル迄様々さ。スウェーデンは、バンド活動をするには最高の場所なんだ。ソーシャル・メディアでは君の音楽を世界中に広める事も出来るしね、PCでクリックすればいいんだから。アルバムを発売すれば、発売日当日、もしくはそれより前にネット上に広まるから、その点については多くのミュージシャンが対策を取らないとならないけどね。

S-ROCK: 「日本」という言葉を聞いて連想する事は?

Mikael: 高崎晃!!!ははは、俺はLOUDNESSのアルバム”DISSOLUTION”が大好きなんだ、でも日本に行った事はないのさ。映画やTVで観た事だけ知ってる。本も勿論そうだ。行けたらいいな、と思ってるよ。多分、俺達と同じ位日本のファンがこのアルバムを気に入ってくれたらチャンスがあるんじゃないかな?

 

Perra Johansson (Ds)
(Taken from the official website)

 

S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴方個人としてはどうですか?

Mikael: このアルバムを発売する前は、アルバム発売が目標だったよ。このバンドの他のメンバー達はこれ迄数々の作品を発表して来たけど、俺にとってはこれが初めての作品なんだ。だから、次はもっとハードルを上げようと思うのさ、フェスティヴァル出演とか、そして勿論…日本へ行く事だよ。

S-ROCK: 貴方の好きな音楽を教えて下さい。誰・どのバンドがお気に入りですか?

Mikael: このバンドのメンバーはみんなTHIN LIZZYが好きなんだ。俺はWHITESNAKEやGlenn Hughesが大好きで、PHENOMENAの1stとQUEENSRYCHEのOPERATION: MINDCRIMEが大好きなんだ。ノルウェーのJORNもいいね。スイスの新人CHAOSもいいよ。いい奴らでいいバンドなんだ。勿論俺達の友達COLDSPELLやチリのTIMELESSもお勧め。

S-ROCK: 日本に居る貴方のファンにメッセージを頂けますか?

Mikael: サポートしてくれて本当にありがとう。LUCを広める為に力を貸して欲しいんだ、どんな協力でもありがたいよ。俺達の事を君が知っている局やサイトにリクエストしてくれたら、そんなに遠くない未来に日本で演奏出来るかも知れないよ。俺達のサイトへ訪問してくれ。

 

(Discography)

SET THE NIGHT ON FIRE (RUBICON MUSIC/ESCAPE MUSIC, 2012)

 

 

LOVER UNDER COVER Official Website
https://www.loverundercovertheband.com/

 

NIVA / OXYGEN – E-mail interview with Roger Ljunggren (G) & Marcus Persson (Key) (2011)(日本語)

 

*更に推します!*

前回のTony NivaとのEメール・インタビューに続き、今回はRoger Ljunggren (G)とMarcus Persson (Key)とのEメールインタビューをお届けします。事実上の日本独占です。

(2012年5月追記)
NIVAはOXYGENと改名し、2012年6月22日に英レーベルESCAPE MUSICからFINAL WARNINGアルバムを発売します。同アルバムは、日本発売されたGOLD FROM THE FUTUREのボーナス・トラックBring Back The Joyを収録、Final Warningを削った作品となっており、アルバム・ジャケットも変更されています。

 

 

S-ROCK: Roger、T’BELLがREPLAYアルバムを発売してから随分時間が経ち、その後GRAND ILLUSIONや他のバンド、プロジェクトの作品で演奏しましたね。そして今回NIVAで活動する事になり、バンドのメンバーとして復活するのはどんな気持ちですか?

Roger: NIVAの一員である事は本当に素晴らしいよ、関わっている全ての人達がとてもプロフェッショナルでのんびりしているしね。今より良い集団に属した事はないと思うよ。俺達が近所に住んでいて、プライベートで出掛けたりする事実は、創造性の観点から理想的な環境を作っているのさ。

 

(Taken from the booklet of GOLD FROM THE FUTURE)

 

S-ROCK: Marcus、これが貴方との初インタビューです。日本の人達に自己紹介して頂けますか?貴方は日本人シンガー真崎ゆかのLady Luckという楽曲を書いたと聞きました、その事について教えて頂けますか?貴方の好きなバンドやアーティストは?好きなアルバムや曲はどうでしょうか?

Marcus: 俺はMarcus、32歳で、10代の初めから作曲とプロデュースをしているよ。日本のマーケットに向けたアルバムを製作出来てとても嬉しいよ!
こういうロック・アルバムを作るのは初めての経験さ、80年代の雰囲気があって、本当に気に入ってるんだ!伝統的なスウェーデンのダンス音楽、ポップス、R&Bからメロディック・ロック迄何でも書くよ!
NIVAのアルバムのすぐ前に、真崎ゆかが俺が作曲・プロデュースしたシングルLady Luckを発売したんだ、この曲は彼女のアルバムの1曲目でもあるんだよ!
だから、この曲は俺が書いたり、プロデュースする様々な音楽のヒントになるんじゃないかな。
好きな音楽は答えるのが難しいな、だって音楽に恋してるからね、でも決めなくちゃならないなら、CHICAGOの17とTNTのINTUITIONだね。

S-ROCK: GOLD FROM THE FUTUREアルバムが日本で発売されました、とてもメロディックで80年代テイスト満載です。どの曲がお気に入りですか?作曲・作詞する時のアイディアはどうやって得ますか?欧州でもこのアルバムが発売されるといいですね。

Roger: 好きな曲を挙げるのは難しいな、その時によって変わるからね、でも俺達がアルバム全曲に本当に満足しているって事は言えるよ。
通常曲作りは作曲から始まるんだ。Rogerがクリック・トラックを使ってギター・アレンジメントを録音し、Marcusが引き継いでアレンジを担当する。
曲の骨組みが出来たら、2人で逢ってアドヴァンス・デモを作成するんだ。それをTonyに送って、彼は曲に手を加える事が出来るんだ。
歌詞についてはテーマに色々な変化を付ける様にしているんだ、ラブ・ソングもより深い結末を迎える曲もね。欧州でもこのアルバムが発売される事を本当に望んでいるんだ、こっちにもメロディック・ロックに傾倒している人達は沢山居るからね。

S-ROCK: それから、それぞれの曲の解説をお願い出来ますか?お2人は全ての曲作りに関わってますからね。Patrik TibellがI Rememberの曲作りに参加していますが、彼と貴方はもうT’BELLでは演らないのですか、Roger?

Roger: Janitor Of Love:NIVAプロジェクトを始動させた曲なんだよ。Marcusにリフを聞かせて、一緒にメロディック・ロックを書いてみないか聞いてみたんだ、そうしたら同意してくれて、常に俺のお気に入りのシンガーの1人、Tony Nivaに電話したのさ。それで今がある、と!

Anything For You:俺達みんなが好きな昔のOzzyみたいな音をちょっと思い起こさせる曲さ。

When Tomorrow Never Comes:毎月給料が入ると、ある人達はパーティーに出掛けて1日、あるいは1晩限りの王様になった気分になるだろ。

I Remember:Patrikと仕事をしていた頃完成しなかったラブ・ソングなんだ、それでこの曲を取り上げてとてもいいj感じに仕上げたよ。

Gold From The Future:ネオ・クラシック・スタイルのとてもいいメロディー。Tonyがこの曲のアイディアを持って来て、みんなが気に入ったからアルバムのタイトル曲になったんだよ。

We Must Fight:Tonyが持って来たもう1つの曲で、俺とMarcusがアレンジしたんだ。この曲には重要なメッセージが込められているにも関わらず、とてもポジティヴで盛り上がる曲になった。

I Wanna Know For Sure:ラブ・テーマのあるクラシック・ロック・ソングだ。ソロは初期のLukatherみたいなサウンドになっているんだ、どうしてそうなったか分からない!

Final Warning:スピード・メタルにABBAみたいなメロディーを持ち込めるかい?勿論!

Best Days Of Our Lives:古典的なテーマなんだ、カーペ・ディエム、つまりこの日をつかめ、って事だね、この曲はクラシック・ロックと形容されるのがベストだろう。

You:アレンジにCHICAGOのヒントがある古典的なラヴ・ソング。ソロにテレキャスターを使ったんだ、ピッタリくるバイブと感情を得る為にね。アルバムを上手く締めくくる曲になっていると思うよ。

ボーナストラックのBring Back The Joy:あの素晴らしい時は何処へ行ってしまったんだ?今の暮らしは、俺達の多くが体験した80年代とは随分変わってしまった。でも最大の違いは俺達自身の中にあると思うんだ、俺達がポジティヴな気持ちを取り戻せば、かつて生きてきたのんびりとした暮らしに戻るんじゃないかな。

T’BELLの他の曲をレコーディングするかどうかは分からないな、もしPatrikがやりたいなら、俺は勿論ギターで参加するよ!

S-ROCK: Tony Nivaはこのアルバムでライヴをやりたいと言っていました、貴方達はどう思いますか?

Roger: ライヴをやったり、ツアーしたりするには、フルレンスのライヴ用に少なくともあと1枚はアルバムが必要だと思う、NIVAのライヴを実際観たいという十分な人数の人達が居るのか見極めるという事以外にね。でも本当に居るのなら、勿論ライヴはやりたいね!

S-ROCK: Marcus、ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴方個人ではどうですか?それから、日本という言葉から何を連想しますか?

Marcus: 今は自分が関わっている全ての音楽やプロダクションにとても満足しているよ。大事なのは、自分の周りに素晴らしいミュージシャン達が居るって事だね、彼等が居なければ俺は何も出来ないんだ。自分がされたいと思う事を友達にしてあげよう!時々1日が24時間より長かったらいいのに、と思うよ!残念ながらまだ日本を訪れた事はないけれど、いつか行けたらいいな!日本は素晴らしい歴史と文化があるとても興味深い国みたいだね。最近発掘したのは、君達の国の素晴らしいシングルモルト・ウイスキーだね、特に白州シングルモルト!

 

(Taken from the booklet of GOLD FROM THE FUTURE)

 

S-ROCK: ところで、ご自身の作品の権利を持っているミュージシャンとして、スウェーデンで誕生した海賊党についてどう思いますか?

Roger: インターネットが生活の一部である限り、人々がどう使うかという事を受け入れなくてはならないだろうね、悪い事もいい事も両方。誰かは曲を盗み、誰かは曲に対して支払う。プロジェクトが上手く進行している間は、出来るだけ多くの人達に自分の音楽が聴いて貰える事を嬉しく思うよ!

S-ROCK: 貴方にとって「未来からの高貴なもの」とは何ですか?

Roger: 今後長い間好かれ、歓迎される音楽を今作る事が出来るなら、俺はとても幸せなんだ。これが上手く行けば、俺達のアルバムはある意味未来からの高貴なものになるんじゃないかな。

S-ROCK: 日本に居る貴方のファンにメッセージを頂けますか?

Roger: みんながGOLD FROM THE FUTUREアルバムを気に入ってくれるといいな、リスナーに喜びと力を与えられるアルバムを作る為にベストを尽くしたよ。メロディック・ロックのジャンルがこれから長く生き残り続ける事が重要だと思うからね!

 

 

(Discography)

GRAVITATION (MARQUEE/Avalon, 2013)
MAGNITUDE (AOR HEAVEN, 2013)
GOLD FROM THE FUTURE (MARQUEE/Avalon, 2011)
NO CAPITULATION (ZERO CORPORATION, 1994)

 

 

NIVA Official Website
https://www.niva.se/

NIVA / OXYGEN – E-mail interview with Tony Niva (Vo) (2011)(日本語)

 

*Niva is back!*

1994年にZERO CORPORATIONさんからNO CAPITULATIONアルバムを発売、その後LION’S SHAREに加入していたTony Nivaが、T’BELLのRoger Ljunggrenらと組んで新生NIVAとして再始動しました。2011年9月21日のアルバム発売に先駆けてEメール・インタビューをお届けします。

(2012年5月追記)
NIVAはOXYGENと改名し、2012年6月22日に英レーベルESCAPE MUSICからFINAL WARNINGアルバムを発売します。同アルバムは、日本発売されたGOLD FROM THE FUTUREのボーナス・トラックBring Back The Joyを収録、Final Warningを削った作品となっており、アルバム・ジャケットも変更されています。

 

 

(Taken from the booklet of GOLD FROM THE FUTURE album)

 

S-ROCK: 貴方はSWEDISH EROTICAで歌い、1994年にはNIVA名義で”NO CAPITULATION”アルバムを発表しました。そして2000年にLION’S SHAREに加入しています。その後音楽業界で何をしていましたか?

Tony: 2001年以降はアルバム製作には関与していなくて、代わりに誕生会や教会で歌う活動を続けていたんだ。この10年は沢山の曲を作る事に専念して来たよ。教育を受ける事や家族を作る事にも時間を費やした。今の仕事はIT関連なんだ。

S-ROCK: 貴方とRoger Ljunggren (T’BELL) は長い間の知り合いですが、どうやって彼と知り合ったのですか?彼はどういう人ですか?他のメンバーはどうですか?

Tony: 80年代に話を戻そう。特別なものを持っているギタリストの噂を耳にしていたんだ。俺が住んでいるSkövdeの近くにある彼の地元SkaraでRogerに逢ったよ。曲を作り始めたものの、当時はバンドの為の人材を探す事が不可能な頃で、俺はGöteborgへ移住して既に存在していたバンドに加入したんだ。話が逸れちゃたね。Rogerは今でも素晴らしいギタリストでソングライターとして大きく飛躍したよ。彼は俺の親友の1人だしね。

Marcusはキーボード担当で、バッキングVoと作曲も担当している。最初のデモを製作していた時に出会ったプロデューサーでもあるんだ。彼については話すべき素晴らしい事柄が一杯あるよ。このアルバムのVoを録音した時、レコーディングを正しく進める為に俺達が取ったアプローチがとても心地良く感じたんだ。第一に素晴らしい協力が全てで、それは成功への鍵だし、Marcusのプロの職人技と人柄の良さは非常に価値のある事だと思うよ。

Benganはよく知られたセッション・ドラマーで、Peter Anderssonはベースのゲスト出演をしている。AXIAと94年のNIVAアルバム以来だね。Plecはテクニシャンとして高い技術と経験で貢献してくれたよ。

S-ROCK: 9月21日に日本で”GOLD FROM THE FUTURE”が発売されます。この作品の音楽はとても80年代風でメロディックでAORですね。どの曲がお気に入りですか?

Tony: レコーディング中好きな曲は色々あったよ。ただ言えるのは、このアルバムの全曲にとても満足している、という事。今回はとても良いレコーディングの為一切妥協はしなかったんだ。もう1つは、近い将来発表するのを切望している新しい曲が沢山あるって事だね。初期にレコーディングする機会がなかった曲もあるし、いつもバンドの為に新たに曲作りをしているんだ。

S-ROCK: 貴方にとって「未来からの高貴なもの」とは何ですか?

Tony: GOLD FROM THE FUTUREは、同名の収録曲から取られたアルバム・タイトルだ。最初から俺達の意図は、いわば未来から持ち込んだ、今現在聴く事になる歌詞とメロディーのあるアルバムを作る事だったよ。だから、「未来からの高貴なもの」という文章は的確だという事だね。

勿論いいバンドは沢山あるさ、でも俺達のゴールは、現実の生活で俺達みんなが関わる現在の話題をリスナー達に届ける事なんだ。このアルバムをこう説明したい、願わくば、君達の心の中に入り込み、何が人生で最も重要かを客観的に見極められる見方をして貰いたいのさ。

S-ROCK: 曲作りのアイディアはどうやって得るのですか?

Tony: 俺は空想家で、新しい曲を作る為に大抵いつも歌詞を考えてるんだ。歌詞が出来上がったら、メロディーに合う様に後で編集し直す。メロディーが詞より先になる事もあるよ。大抵誰かが曲とメロディーのアイディアを持っていて、それが後に完成した曲になっていく。Roger、Marcusと俺は常にこの過程に関わっているんだ。

S-ROCK: このプロジェクトではどうやって曲作りを始めるのですか?

Tony: 最初のデモ”Janitor Of Love”をMARQUEE/Avalonへ届けた後、すぐに曲作りを始めたよ。彼等はすぐ新曲を聴きたがったんで、次は4曲入りのデモを作った。これが契約と”GOLD FROM THE FUTURE”アルバムに繋がったのさ。

S-ROCK: このアルバムの他国、例えば欧州での発売予定はありますか?

Tony: MARQUEE/Avalonがこのアルバムの全世界での権利を持っているんだ、アジア圏以外での発売もあるかも知れないね、具体的な日程は決まってないけどね。

S-ROCK: ライヴの予定はありますか?

Tony: 観客の前で演奏したいよ、でもそれはアルバムがどう受け取られるかにかかってるんだ。

S-ROCK: 誰・どのバンドがお気に入りですか?

Tony: 音楽を聴く事を本当に楽しんでいるんだ、メロディック・ロックの流れの中、特に北欧にはいいアーティストやバンドが一杯居るよね。だから、どれか1つには絞れないんだ。

勿論古いものも一杯聴いてるよ、沢山の新しいバンドの中に「過去のこだま」を聴いているんじゃないかと思うけど、それって個人的には素晴らしい事だと思うんだ。

S-ROCK: 好きなアルバムや曲はどうですか?

Tony: 俺は音楽の雑食家なんだ。NIVAの曲を作る時と同じ様にクラシックやジャズ、ブルースを聴く時は心に平和を感じるのさ。

S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?

Tony: ファンが長年ずっと聴き続けて好きでいてくれるアルバムを作る事だね。タイトル曲が示す通り、未来でも愛される何かを録音したかも知れないね。

S-ROCK: 「日本」という言葉を聞いて連想する事は?

Tony: 長い歴史と文化、興味深い環境のある国だね。あと思い浮かぶのは寿司だね、好物の1つなんだ。

S-ROCK: 日本に居る貴方のファンにメッセージを頂けますか?

Tony: HRにメロディーを取り戻す為に最大限努力したよ。君達の人生のサウンドトラックになり得る曲達、覚え易くて歌い易い曲とメロディー、聴く人に喜びと力を与える曲なんだ。みんなが”GOLD FROM THE FUTURE”アルバムを俺達同様気に入ってくれる事を本当に願ってる。

 

 

(Discography)

GRAVITATION (MARQUEE/Avalon, 2013)
MAGNITUDE (AOR HEAVEN, 2013)
GOLD FROM THE FUTURE (MARQUEE/Avalon, 2011)
NO CAPITULATION (ZERO CORPORATION, 1994)

 

 

NIVA Official Website
https://www.niva.se/

Carina Dahl – E-mail Interview (2011)(日本語)

 

*ただの2世タレントじゃありません*

北欧メタル、特にノルウェーのメロディアスHRファンなら彼女の姓を聞いてピンと来るものがあるのでは?弊サイトご来訪者様ならご存知のTNTのドラマーDiesel Dahlの愛娘、Carina Dahlが昨年CDデビューを果たし、欧州では長年絶大な人気を誇るEUROVISION SONG CONTESTのノルウェー国内戦にあたるMELODI GRAND PRIX(MGP)地方予選に出場。エントリー曲”Guns & Boys”を加えて1st CDの次ヴァージョンに当たる”HOT CHILD 2.0″を今年1月に発売して益々精力的に活動しています。”HOT CHILD”には、こちらもノルウェーHRファンにはお馴染みのSTAGE DOLLSからTorstein Flakne (Vo)とMorten Skogstad (Ds)が参加しています。

S-ROCKではCarinaにEメールでインタビューを実施しました。質問はMGP予選開催前に送信され、回答はMGP出場後に到着しました。よって質問と回答が噛み合わない所がありますがご了承下さい。

 

 

 

S-ROCK: まず初めに自己紹介をお願いします、知っているファンも居ると思いますが、日本初の貴女とのインタビューになるでしょうから。
どの様に音楽のキャリアを始めたのでしょう、生まれた時から音楽に囲まれた環境に居て、お父さんはプロのミュージシャンです。お父さんは貴女にアドバイスをくれましたか?

Carina: 勿論!私はCarina Dahlよ。TNTのドラマーのDiesel Dahlというロックな父と、母のInger Lise Dahlの間でノルウェーで育ったわ。音楽に接したのはとても早かったの。最初にレコーディングしたのは15歳の時で、TotenにあるTNTのRonniのスタジオだったわ!2009年にスウェーデンのレーベルTMC Nordicと契約して “Screw”、”Crash Test Dummy”と、今年の1月に発売されたアルバム”HOT CHILD 2.0″に収録されている”Guns & Boys”の3曲のシングルを発売したの。今年のEUROVISIONノルウェー予選(MGP)にも出場したのよ。父からは、一生懸命仕事して、才能を証明しろ、楽しんでスターになるんだ、と言われてるわ、ははは!

S-ROCK: 好きなミュージシャンとバンドを教えて下さい。好きな曲とアルバムはどれですか?

Carina: 勿論ロックは好きよ、私の血液の中に流れているもの。でもね、ダンスのバックグラウンドもあるからポップスも大好きなのよ。カントリーも沢山聴くしね。本当に音楽が好きなの。
幾つか挙げるとすれば、好きなアーティストはPink、Taylor Swift、Rihaana、Katy PerryにKeith Urbanかしら。

S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴女自身としてはどうですか?

Carina: 毎日一日中音楽を演っていたいのよね、ツアーするのが好きだし。日本で私の音楽を売り込むのが本当に夢なのよ!父が沢山日本について教えてくれるし、彼の経験を話してくれるの。だから私のゴールは音楽をフルタイムで演る事ね、色々な場所で。
私個人としては、何でも楽しんで、チャンスがあればYesと言う事を心掛けるって事かしら。経験と冒険よ!人生は一度しかないの。それから、人には常に親切に、尊敬の念を持って接する事。それが世界平和への小さなステップだと思うから。

S-ROCK: ノルウェー版BIG BROTHERに参加していましたよね、参加している間何を考えていましたか?その経験が貴女に与えた影響は?

Carina: BIG BROTHERに参加したのは19歳の時だったと思うわ。114日間の内107日居たのよ。いい経験をしたわね。「普通の生活」ではまずしないだろう、って事を沢山したの。あの家の中で自分達の世界を作ったし、様々な個性をどう扱うかを学んだと思う。あの冒険を経験出来た事は幸せだわ。

S-ROCK: そして貴女はiTunesで楽曲の配信を始めて、遂に2010年12月に1st CD “HOT CHILD”が発売されました。歌いたくなるポップでメロディアスな曲が満載です。何曲かご自分で書いていますが、どうやって曲を書き、何が貴女にインスピレーションとアイディアを与えるのですか?

Carina: 初回版のHOT CHILDは12月に発売されたんだけど、EUROVISIONに参加した後は”Guns & Boys”を新たに収録しなくちゃならなかったの。だからコンテスト後にアルバムpart 2となるHOT CHILD 2.0を発売したのよ。アルバム収録曲の半分は自分で書いたわ。シングルになった3曲は作曲に私が関わったものばかり。最高ね。私が書く内容は自分の人生で起こった事なの。もし失恋した時ならその事を書くし、自立して人生を楽しんでいればその事を書くわ。他の人の話も歌詞を書く為のインスピレーションを与えてくれるわ。そして、いいメロディーを聴いたら、それが1曲全体に発展する事もあるわよ。

 

 

S-ROCK: アルバムに参加したプロデューサー、ミュージシャン、楽曲提供者について教えてくれますか? STAGE DOLLSのTorstein FlakneとMorten Skogstadは知っています。

Carina: メイン・プロデューサーで曲も書くSTARGATE NorwayのHallgeir RustanとSigbjorn Holmsletの2人とは本当に良い関係だと思うわ。だから、例え自分が書いていない曲でも、歌詞の内容は私の人生についての話なの。だって彼等に自分に起こった事全てを話しているんだもの。良き友達なのよ。私が書いていないアルバム収録曲、例えばHot Childは、アルバムのタイトルにもなった曲ね、私の人生で本当に起こった事だわ。ある日スタジオへ行って、Hallgeirがこう言った時は本当に驚いたの、「おい、先週話してた事を曲にしたよ」…私の話なのに彼等が書いた歌詞で聞くのは変な感じだった。だからアルバムのタイトルをそうしたかったのよね、実際私にピッタリだと思ったし。STAGE DOLLSは大好きよ、彼等の音楽と共に育ったし、私の人生の一部。Trondheim出身の彼等とはいい友達なの。自分の家族の友達と仕事するのはごく自然な事よ。TorsteinとMortenはとても才能豊かだしね。

S-ROCK: 貴女はMELODI GRAND PRIX(以下MGP)に参加しました。現時点では参加曲については詳しく話せないと思います(注:質問はMGP予選の前に送られました)が、何か話せる事はありますか?日本で生中継を観られないのが残念です(ノルウェー国外からネット中継を観るのは難しいんです)。

Carina: 残念ながらMGPで勝つ事は出来なかったけれど、とても楽しかった!!!”Guns & Boys”は自立についての歌で、夢に出て来る男性を探す様な内容じゃないの。どんなに悲しい思いをしているか、パートナーが居ないとかって曲は山程あるけれど、何故泣かなくちゃいけないの?行きたい所へ行きたい時に一緒に行きたい人と行けるのは最高よね。つまり私が言いたいのは、愛は素晴らしいけれど、1人で居る事を楽しむのも、ある時期を別の方法で楽しむ事も出来るのよ、って事。失恋する事より、そこに焦点を当てたかった訳。

S-ROCK: 日本に居る貴女のファンにメッセージを頂けますか?

Carina: みんなが私の音楽を楽しんでくれて、私を日本へ呼んで欲しいわ。待ち切れないの!!!

 

 

(Discography)

 

HOT CHILD 2.0 (TMC Nordic, 2011)
MGP参加曲”Guns & Boys”を加えた新ヴァージョン。2011年1月発売。

HOT CHILD (TMC Nordic, 2010)
MGP参加前の2010年12月に発売されたヴァージョン。

 

 

Carina Dahl official website :

http://www.carinadahl.no/

WIG WAM – Autographed Messages from Lacifer (CIRCUS MAXIMUS) / Japan Tour 2010(日本語)

 

 

 

CIRCUS MAXIMUSのLacifer (Key)がサポート・メンバーとしてツアーに参加してくれました。写真は、彼が自分で撮影したものです@今回のツアーのライヴ中。

 

 

 

Hey S-ROCK!
日本はロックしてるぜ!
みんな大好きだよ。
ありがとう!
Lacifer

(CIRCUS MAXIMUSも聴いてくれよな!)

WIG WAM – in Nagoya part 3 / Japan Tour 2010(日本語)

 

April 28th, 2010

名古屋・Electric Lady Landでのライヴ(続き)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーTシャツご購入者様から抽選で選ばれた方々への終演後のサイン会の模様です。

 

 

 

 

右端がサポート・メンバーのLacifer (key)です。彼はCIRCUS MAXIMUSのメンバー。

 

 

 

 

誰よりもめざとくカメラを見つけるSportyさんです。