KINGS & DREAMS – E-mail Interview (2014)(日本語)

All photos are from KINGS & DREAMS

 

S-ROCK: お2人とのインタビューは今回が初めてですので、まずは自己紹介をお願い出来ますか?

Peo: 俺は1978年に色々な地元のバンドと演り始めたんだ。当時はクラシカルでシンフォニックな影響を受けたHRを主に演っていたよ。
1980年に自分のスタジオの運営を始めた、他のスウェーデンのアーティストやバンドの作品と同様に、自分自身の音楽を録音してプロデュースする事を始めた場なんだ。

1983年には自分のバンドX-RAYがJoan Jett &THE BLACK HEARTSのオープニング・アクトを務めた。当時JoanはI Love Rock’N Rollで大ヒットしていたから、何処へ行っても大盛況だった。
当時経験を重ね、ツアー生活や大規模な会場で観客を前にする事について多くを学んだんだ。

80年代と90年代の間には100を超えるアルバムを録音、プロデュースした。異なるジャンル、パンクからヒットチャートを駆け上る様なもの迄何でもやったよ。

1988年には、かつて録音・プロデュースしたLETIVICUSのリードVoにならないかと誘われたんだ。3回の長い全米ツアーと2回のソビエト・ツアー、オーストラリア、欧州ツアーをやった。4年間でほぼ15カ国を回ったんじゃないかな。

1989年に新作の録音の為Dino & John Elefanteと再びアメリカへ行った。John Elefanteはアメリカのシンガー・ソングライターで楽器演奏もし、プロデューサーもする人物。81年から84年迄KANSASのフロントマンだった事で知られているよ。
同じ年にLEVITICUSはKNIGHTS OF HEAVENアルバムを発表したんだ。

1990年には自身初のソロアルバムを製作する事を決めた。そしてオーストラリア出身の作曲家でプロデューサーのRod Westと仕事をしたんだ。1988年にオーストラリア・ツアー中に彼に逢ったよ。いい友達になって一緒に音楽を作ろうと合意したのさ。

2、3年後俺のソロアルバムLOOK WHAT I’VE STARTEDが発売されたよ。世界中でいいレビューを貰ったさ、例えば日本のBURRN!にね。アルバムはよく売れて、Rodとの仕事を継続したんだ。一緒に曲を書き続け、他のアーティストの作品を担当もした。

1994年には作曲家としてUNIVERSAL MUSICと契約を結んだんだ。6年間作曲に全てを費やしていたんだ。当時1年に50曲書いてプロデュースしていたよ。キツいペースだよね!

作曲と並行して、2年間ストックホルムの音楽アカデミーで学んだんだ。

1995年には、スウェーデンのダンス・バンドが録音した、本国チャートで1位を取った自身最初のヒット作を書いたよ。

1998年にはJOYRIDEというグループの1位獲得にも貢献した。

2000年には曲作りに疲れてしまって、休みを取っていた。再び自らの作品に集中して、THE MAN BEHIND THE FACEアルバムを発売したのさ。

2000年代には6枚のソロを製作して発売したんだ。
MY ACOUSTIC WORKS 1 (2007), BETTER NOT FORGET (2009), CLIMBING TO THE SUN (2010), OVER AND OVER AGAIN (2011), THE HARDEST ROCK (2011), FIREPLACE (2013).

2000年代には、後にKINGS & DREAMSとなるDan Boströmとのコラボレーションも始まった。
俺達が決めたのは、締め切りなしで時間をしっかりかけた、妥協しないアルバムを作ろうって事なんだ。

俺はこれ迄に色々なアーティストやバンドと250作品位をプロデュースして録音してきた。これ迄のキャリアで幾つかの成功や幸運もあったけど、成功には努力が必要だという事も知っている。ゴールに到達する為人生で多くを犠牲にしたのも事実さ。

 

Peo Pettersson

 

Dan: 俺は12歳の時にギターを演り始めたんだ、Al Di Meola、Paco de Luciaやバッハを弾いてくれた伯父のJanneに触発されてね。借り物の楽器で13歳の時地元でロックバンドを始めたのさ。両親がレスポールのコピー・ギターとPAシステムを買ってくれたんだ。地元のハコで演って、スカウト・リーダーのスタジオで1曲録音したよ。
俺の当時のギター・ヒーローはEddie van Halenだった。

高校の友達で、ギター名人のRoger Ljunggren (NIVA、GRAND ILLUSION、T’BELL)が沢山の素晴らしいミュージシャンやグループを教えてくれて、特にJOURNEYのとりこになったよ。

その後ゴスペル・グループに加入して、幅広く音楽を学ぶ事になった。同時にウエストコーストやAOR系にも導かれた頃なんだ。地元のカフェや教会で演奏したり、91年にはポーランドをツアーしたんだ。

80年代の終わりに2、3のシンフォニック、プログレッシヴ・ロック・バンドで演ってた、変拍子の曲を演ったり、書いたりしながらね。
バックVoとギターとして2、3のレコーディングにも参加したけど、大きな仕事じゃなかったな。
当時は地域に幾つかロック・バンドがあったから共通の友達を介してPeoと出会ったんだ。

90年に最愛の女性と結婚、2人娘が居て、どちらも芸術や音楽の才能に恵まれているんだ。

90年代には牧師として働き、曲作りと曲を熱愛する事を継続していた。主に小さなハコで演っていて、個人レッスンでギターを教える事も始めていたんだ。

98年にはHEARTCRYに加入した。何回かギグをやり、1年後にはアルバム1枚をほぼ完成していたのだけど、バンドの創始者が家族と一緒に引っ越さなくてはならなくなって、バンドは休止に追い込まれた。この頃、俺とPeoは再び合流し、とてもいい友達になったのさ。

Peoとの友情とコラボは俺にとって大きな意味があった。今はKINGS & DREAMSとして、また他のバンドやアーティストとの仕事も含めて、俺達はほぼ15年一緒に働いてきた。俺達には特別な絆があると思うんだ、精神的にも音楽的にもね。大体半分の時間で哲学的もしくは技術的問題を解決している。だから慌しさはそこにはない。音楽って時間がかかるものだからね。

2000年代の間は、親交プロジェクトBEYOND KNOWNで様々な種類の曲を書く経験をしてもいるんだ。イギリスの信仰アルバムでも演って、2、3枚のアルバムのプロデュースをし、他の幾つかのサイド・プロジェクトで演ったりもした。ギターを教える事も続けているよ。最近は瞑想の為のアコースティック・ギターの曲を書いていて、いずれ発売できたらいいなと思ってるよ。

 

Dan Boström

 

S-ROCK: 1stアルバムの”KINGS & DREAM”の各曲について解説して頂けますか?どの曲がお好きですか?アルバムを聴く時にどんな所に注目して欲しいですか?

Peo & Dan:

1. Two Thousand Miles

Peo: いつもハモンド・オルガンから出る音が好きで、この曲ではこの素晴らしい楽器に対する俺の願望をはっきり聴く事が出来るんだ。Danの素晴らしいギター演奏と相まって、素晴らしいミックスになるよ!

Dan: これは、何処へでも君を連れて行く君の心に従う、という事、君の周りの人々が多分考えているだろう無頓着な部分についての曲さ。かっこいいアップテンポの曲だよ!

2. In Your Arms

Peo: この曲が全体的に良いとしても、俺はこのヴァースがとても好きなんだ!いい雰囲気で素晴らしいリードVoなんだ!

Dan: 男と女の間の神聖な愛についての詩的な曲。元々はアコースティック・ギターで作られて、コーラスや終奏でPeoのハモンド・ソロとギター・メロディーが彩を加えているよ。

3. Moments Of Grace

Peo: 俺達が一緒に書いた最初の曲の1つなんだ。ギター・ソロは短いけど気絶しそうな程かっこいいよ!

Dan: 人生の中で美点の瞬間になろうと俺達が選ぶ事は、実際には自分勝手な名声狩りや精神的な部分を駄目にする結果に成り得る。この曲が好きなんだ、後の曲作りの道筋をつけてくれたからね。Björn Milltonの凄いベース・プレイもいいよ。

4. It’s Been So Long

Peo: この曲は俺達にとって特別なんだ。 ずっと俺達が受けて来た全ての影響を象徴しているからね。ポップもロックも、ソウルやジャズの香りもすると思うよ。

Dan: 長期間離れていた小さな町に戻り、自らのルーツを再認識する男の話。このレイドバックした曲は、取っ手やドアフレーム、プラスティックのジュース・ボトルや、パーカッション(!)にPeoの膝とか、最後には交響楽団のサンプル・コード迄使ってレコーディングされたんだ。Peoの美的センスでミックスされているよ。ラジオ・ヒットになるかも?

5. Mayday

Peo: 80年代に影響を受けた典型的なAORだよ。

Dan: AOR、ウェストコースト系の曲のHRギターのミックスや、コーラスの中のコード転調が好きなんだ。Peoは俺にソロの中で二重ハーモニーも強制したよ。

6. Give It All Up

Peo: かっこ良くてスロー!

Dan: これも最初の曲の1つだね、Peoの素晴らしい歌唱の幅広さのお披露目だね。ソロの間の巧みな「ウー」の声は48のバッキングVoを使ってるんだよ。

7. Save My Soul

Peo: Danはこの曲のパワフルなエンジンさ。

Dan: 俺達の重厚な大砲から、昔演っていたHRやHMを気軽に演ってみた、Petter Karlssonの素晴らしいドラムが聴けるよ。.

8. Stay With Me

Peo: 力強いコーラス。様々な感情、情熱、愛。.

Dan: アルバムの中のロック・バラードさ。これはは俺達が一緒に書いた本当に最初の曲で、この優しくて情熱的な曲の中でお互いを探り合っているんだ。

9. Mirror Mirror

Peo: 美しい妻と幸せな男の歌。これもいい曲だね!

Dan: このパワフルなリフを演るのが大好きさ!コーラスは、君の愛する人を誇りに思う事を歌っている。

10. Down The Road

Peo: 人生の状況、喜び、痛み、成功、停滞の全ての中でもがいてきた2人の相棒達の話。

Dan: Peoは素晴らしいギタリストだよ。彼はイントロ・リックを弾き、曲の他の部分の音を設定した。派手さより、より素直なロックに仕上げるべくプロデュースしたんだよ。

11. How Can I Go On

Peo: アルバムの中のお気に入り。ミステリアスなイントロ、ブルージーなVoとへヴィーなコーラス。

Dan: これもお気に入りだね。6/8 シャッフルだ。雰囲気、アルペジオで演奏されたキーボード、スライスされたディレイ。ドライブする時に最高だと思う。Björn Miltonのベースはワールド・クラスだね。

S-ROCK: 曲作りをする時のアイディアはどうやって得るのでしょうか?曲が先ですか、それとも歌詞?

Peo: 大抵は音楽が先で詞が後だけど、勿論例外もあるよ。

Dan: ああ、特に他のミュージシャンとジャムってる時はそうだね。でも詞を先に書いて、そのリズムで音楽を導くのもいいよね。

S-ROCK: 2、3度SkövdeのHusarenでライヴをやっていますね、貴方達のギグを観る上で最強のポイントは?

Peo: 俺達の好きなミュージシャンの何人かと演る楽しみを得たよ:

Simon Dahlstroem、ベース
Tommie Pettersson、キーボード
Linus Pettersson、ギター

彼等は経験豊かなミュージシャンで、ギグの前日にたった1日リハーサルしただけなんだ!全てスムーズに進んだよ!

Dan: ああ、彼等は完成されたプロで、とても一緒に働き易いんだ。”Down The Road”や”Save My Soul”は観客を一番盛り上げたと思うよ。

S-ROCK: Peo、貴方は80年代の終わりにLETIVICUSに加入して、 “KNIGHTS OF HEAVEN”アルバムをレコーディングしています。.”THE BEST OF LEVITICUS”アルバムは日本でもZERO CORPORATIONさんから発売されました。このバンドについて話すのはどうでしょう?

Peo: LEVITICUSの幾つかのアルバムをレコーディングし、プロデュースしてきたんだ。80年代の終わりにバンドのリードVoとキーボード・プレイヤーになったよ。世界中をツアーして長年素晴らしい成功を収めてきたのさ。

S-ROCK: Dan、貴方は”KINGS & DREAMS”アルバムのアートワークも担当していますね、この建物(城?)は何を象徴しているのですか?

Dan: この城は、ある伯爵が彼の妻の為に夏の避暑用に建てたものなんだ。隠れ家、王達だけじゃなく、俺達一般の人達でも休息や夢を再び燃え上がらせる必要がある時に使える場所さ。それが俺達のゴールの1つでもあるんだ。俺達を取り巻く快適さ、誠実、希望、エネルギーを広げる為にね。

S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴方自身ではどうですか?

Peo: 最近結婚したばかりで、フィリピンに家を買ったんだ。今はそこにスタジオを建てて、2、3年の内にスウェーデンから引っ越そうと計画している。その理由はスウェーデンの寒い気候と、太陽と暑さへの熱望だね。音楽はいつでも俺と一緒さ。
そして健康で創造的であれば、もっと多くのアルバムを製作したいね。

Dan: 俺のミュージシャンとして、そして人としてののゴールは同じなんだ。喜び、連帯感、信頼や愛のある人生の中で人々に他の面にも目を向けて貰いたいんだ。これを成し遂げる為には、アルバムを売って生活費を稼げたらいいなと思うね、そうすれば将来にわたってファンや仲間のミュージシャン達をサポートし、喜ばせ続ける事が出来るからさ。

S-ROCK: お好きな音楽、ミュージシャンやバンドを教えて下さい。

Peo: DEEP PURPLE、 WHITESNAKE、 JOURNEY、 BOSTON、 KANSAS、 SUPERTRAMPに AIR SUPPLY。

Dan: バッハ、 JOURNEY、 Allan Holdsworth、 Richard Page、 Stephen Simmonds、 TOTO、 Glenn HughesにABBA。

S-ROCK: 日本という言葉から何を連想しますか?

Peo: 人々が音楽を愛し、今も目標やアーティストに対して情熱を持っている国。アーティストが音楽の録音やプロデュースを続ける事を助けるCDを買ってくれるんだ。

Dan: 全くその通り!

S-ROCK: 貴方達の日本のファンとS-ROCKの訪問者にメッセージを頂けますか?

Peo: 俺達の音楽を聴いてくれるみんなにお礼が言いたい。次のアルバムにも注目してくれ!

Dan: ああ、俺達に高品質の音楽を作る原動力を与えて、メロディック・ロック・ファンの君達を満足させる大変な仕事を任せてくれてありがとう!

 

(Discography)

KINGS & DREAMS (POP PRODUCTIONS, 2014)

 

 

KINGS & DREAMS Official Website
http://kingsanddreams.net/

TNT in Nagoya – INTUITION 25th ANNIVERSARY TOUR in Japan (2014)(日本語)

 

2014年5月29日

閉門30分前の名古屋城へ滑り込み…。

 

 

 

 

GENKO TATTOOさんを目ざとく見つけたDieselはそのままお店へ乱入(笑)。店主が初回盤のTELL NO TALESとINTUITIONを持っていて、その場でDieselがTELL NO TALESにサイン。

 

 

 

2014年5月30日、Electric Lady Landでのライヴ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終演後のミート&グリート。参加者の皆様のお顔にモザイクを入れてあります。

 

 

 

Autographed Messages from Chelsea Michelle Wold (backing vocals) (2014)(日本語)

 

 

 

 

 

Hi S-ROCK!
日本で逢えて嬉しいし、こうして滞在出来て素晴らしいわ。みんな日本滞在を楽しんでいるし、ショーも最高。観客もね!TNTのバック・ヴォーカルで歌うのが大好きよ。
私自身の作品を発表したの、SpotifyとiTunesで聴けるわ、それから私のサイトはここよ:

http://www.chelseamichelle.com/

(S-ROCK注:サイトはどうやら閉鎖された様です…)

Utrolig glad for å være her i Japan!
(本当に日本に滞在してわくわくするの!)

みんな最高!

All the best! Chelsea Michelle

TNT in Kawasaki – INTUITION 25th ANNIVERSARY TOUR in Japan (2014)(日本語)

 

2014年6月1日、CLUB CITTA’でのライヴ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客のTNTコールに感激したTonyは再びDieselと共に登場し、QUEENのSomebody To Loveをアカペラで。前日5月31日はTHE BEATLESのIn My Lifeを歌いました。

 

 

 

 

 

NIVA – E-mail interview with Tony Niva (Vo) (2013)(日本語)

 

*NIVAの最新アルバムGRAVITATION*

NIVAの待望の新作MAGNITUDEが欧州で8月に発売、日本ではGRAVITATIONとタイトルを替えて9月に発売されました。S-ROCKはTony Niva (vo)とEメール・インタビューを行ない、素晴らしく、美しいAORのメロディー満載の新作についてお伺いしました。

 

(Taken from the the official website)

 

S-ROCK: 待望の新作MAGNITUDEがAOR HEAVENから8月30日に欧州で先行発売され、日本向けにはタイトルをGRAVITATION(引力・重力)と変更して9月18日に発売されました。東北の大地震に配慮して、とおっしゃっていましたが、他にGRAVITATIONというタイトルを選んだ理由はありますか?

Tony: 実際名前の変更に関してはそうするしかなかったのさ。俺達の日本のレーベルMARQUEE/Avalonの希望だったし、何故彼等がタイトル変更を望んだか完璧に理解出来るからね。日本向けのタイトル変更についての俺の助言は、俺達の星を守っている母なる大地を表したアートワークを考慮してしっくり来る名前だと個人的に思うGRAVITATIONはどうだい、って事さ。MARQUEE/Avalonと俺は、新作をNIVA – GRAVITATIONで発売する、という事で合意したんだ。

S-ROCK: アルバムの各曲を紹介して頂けますか?また貴方の好きな曲はどれですか?

Tony: 完璧に正直な気持ちを言うと、このアルバムの曲それぞれが好きなんだ。どの曲にも物語があるのさ、それぞれの生き方みたいなものがね。このアルバムの全ての曲のアイディアは、特定の時、特別なイヴェントや特別な出来事を作曲したものなんだよ。幾つかの例を次に挙げるよ。

“Never Too Late”は、例え君がもう終わってしまった、と思っていても、新たなスタートを切るのに遅い事など決してない、という曲。自分の内に秘めたものにときめこう、って事さ。秘めた夢や才能を開放するのに遅い事なんてない、君がそうしたいならね。

“Perfect Life”は、もう十分持ち得ているのにも関わらず、もっと物質的に満たされたいともがいている様を歌った曲だ。既に得たものや成し遂げたもので満足する代わりに、俺達は完璧な人生を目指している。高い生活水準を成し遂げるのは難しいよ、完璧な人類である事に俺達の社会は抵抗を示すからね。完璧な人生なんてあるかな?君が決める事だね、君は自分の人生を生きてるんだから。

“In A Misty Light”のアイディアは、俺の友達であり隣人だった人が亡くなった時に浮かんだんだ。この曲を、今は1人で住んでいる未亡人に捧げたかった。霧がかった光の中の何処かで彼に再び逢える彼女の事を歌っているのさ。起こった事全てを処理するのと、どちらにも敬意を表する、これが俺のやり方なんだ。

S-ROCK: GOLD FROM THE FUTURE / FINAL WARNINGとMAGNITUDE / GRAVITATIONの最大の違いは何ですか?

Tony: 難しいな、GRAVITATIONはプロダクションがずっとヘヴィーで、一方でよりメロディーがあって、メロディックな感触が多く、感情豊かで、それらは作曲の段階で影響があった。今回は、アルバムのヘヴィーな部分とソフトな部分の間に統合の様なものが、曲のメジャー、マイナー調の競演に聴けると思うんだ。

S-ROCK: アルバム・ジャケットには、火を持った女性が居て、彼女は地球を見ています。彼女は次に何をするのでしょう?

Tony: 前に話した通り、彼女は手を伸ばして、この世の全ての悪から俺達を守っているんだ、俺達を見守ってね、だから俺達は間違った方向へは行かず、地球を滅亡させる事もないんだ。

S-ROCK: 貴方達はバンド名をOXYGENと替え、欧州ではESCAPE MUSICからFINAL WARNINGとタイトルを替えてGOLD FROM THE FUTUREアルバムを発売しました。何故バンド名とアルバム名の両方を替えたのですか?ファンを混乱させると思いますが…。

Tony: ああ、そうだね、混乱しそうだね。ファンや友達、家族の為に欧州でGOLD FROM THE FUTUREを出すのがゴールだったんだ。だから俺の希望に沿うレーベルを探していたんだよ。
一番関心を示したのがESCAPE MUSICだったよ。彼等は欧州向けに名前を替える事を提案し、俺は欧州でアルバムを1枚発売する為に了承した。今は欧州ではAOR HEAVENと契約して、元々の名前に戻したのさ。もうファンのみんなは困る事はないよ。将来NIVAに関して変更する予定はないからね。これからは日本だけじゃなく、全世界でNIVAの名で活動していくよ。実際最新作は俺達の日本での3枚目のNIVAの作品なんだからね。

S-ROCK: 新作の発売後はライヴの予定はありますか?

Tony: 勿論観客の前で演りたいと思ってるよ。日本のファンに逢えたらもっとハッピーになるだろうね。ライヴを実現させる為の決断をする前に沢山の事柄を検討しなくちゃならないのさ。

S-ROCK: 次のアルバム用の曲作りは始めていますか?

Tony: ああ、取り掛かってるよ。でも誰かに強制されている訳じゃない。俺達の間で進行中の継続した過程なんだ。俺に関して言えば、これは終わりを迎える事のない過程なんだ。それが俺の生き方だから。

S-ROCK: 前回のインタビュー以降、スウェーデンの音楽シーンに何か変化はありますか?

Tony: 最近は、願わくば次のアルバム用になるだろう曲を作るのに凄く忙しくて全く気にしてなかったよ。それに、ITセクターの仕事と家族の事で手一杯でもある。色んな事が今進行中なのさ。

S-ROCK: 貴方達の日本のファンと、S-ROCKの訪問者にメッセージを頂けますか?

Tony: NIVAの俺達は、素晴らしいサポートと、過去と最新の作品に対する好意的な言葉の数々を貰って日本の全てのファンに感謝したいんだ。出来れば近い将来ライヴでファンに逢う事が出来たらいいね。

 

 

(Discography)

GRAVITATION (MARQUEE/Avalon, 2013)
MAGNITUDE (AOR HEAVEN, 2013)
GOLD FROM THE FUTURE (MARQUEE/Avalon, 2011)
NO CAPITULATION (ZERO CORPORATION, 1994)

 

 

Official Website
https://www.niva.se/