CHASING EMBLA – E-mail Interview with Tove (2024)(日本語)

 

元TINDRUM/MISSLEADのToveと仲間達が新しいバンドCHASING EMBLAを始動し、今秋アルバム”RESURRECTION”を発表しました。S-ROCKは(現時点で)日本独占Eメール・インタビューを行いました。

 

S-ROCK: 日本のメロディアスHRファンにとって貴方はTINDRUMとMISSLEADのシンガーでした。その後何をしていましたか?

Tove: 1993年頃MISSLEADのメンバーはそれぞれの道に進む事を決断したの、そして長い間私は全く歌ってなかったわ…。

子供達や友達や家族との時間を過ごして、新しい趣味が出来たわ、レガッタ・セイリングよ、OOと一緒にね、長年楽しんでた。
二度三度TINDRUMを再結成したわ、記念ライヴで演る為にね。
長い期間の後2つ3つの地元の合唱団を見つけてしばらく参加していたのよ、そして最終的には1つのヴォーカル・グループに辿り着いたの。
8年位前、多分ね、新居に引っ越す事に決めて、その事に2、3年を費やしたわ。
そしてまたバンドで歌いたい!って強く思ったのよ…WHITESNAKEのプロジェクトとして集まって、ほんのしばらく演ってた。
とっても楽しかった、でも自分達の音楽を作りたいと思ったわ、2023年の早い時期にいい人材を探し始めたのよ。
そして昨年の晩夏に曲作りを始めたの、またあんな風に創造的になれたのは本当に素敵だった、長い年月の後にね。
秋と初冬の間にバンドは一緒に多くの時間を費やしたわ、リハーサルにアレンジに、そして笑ってね、とても沢山。

今年の2月にスタジオを押さえる準備が整って、私達のファースト・アルバムのレコーディングを始めたわ。

 


Tove (vo)

 

S-ROCK: ToveとOOの他のメンバー、Morten、 Freddy、 ThomasとPerは日本のファンにとっては初めての人達です。CHASING EMBLAの前に彼等が何を演っていたか教えて頂けますか?

Tove: えっと、キーボードのPer Nordengenは古くからの友達よ、お互いを長い間知ってるの。でも一緒に演った事はなかったわ、今より前はね。

Perは、私が覚えている限りずっとピアノとキーボードを演奏してきたわ。2、3挙げるならPANAMA、 RETROHEADSやHEADLINERの様なバンドに在籍していたの。
ベースのFreddy Aspmarkね、彼とは昨年の2月に逢ったわ、コンサートの後だったの、いつか一緒に何かやれたらいいね、と彼は言ったわ…それで私から彼に電話した。彼はReidar LarsenとElg、元Dr. HookのKeith Austinの様なミュージシャン達と一緒に働いてたわ。
面白い事実よ:FreddyはJUSTICEってバンドに居たんだけど、TINDRUMのサポート・バンドだったのよ。
ドラマー探しの中でThomas Haugeに出会ったわ、そして彼は私達の若いアリバイよ。彼は幾つかのローカル・バンドでドラマーをやってきて、2つ3つ挙げるならElg、 Askil HolmやOdd René Andersen (DREAM POLICE)と仕事をしてきた人よ。
もう1人のギタリストはMorten Ronessよ。昨年知り合った真面目で一生懸命働く人なの。そして彼を迎えた事でバンドのラインナップは完成したわ。

いつもこう言うの。この旅よ、彼等と一緒の!真剣な音楽を作っているわ。とても楽しんでる。それがとても好きよ。

 

L to R: Freddy O.J. Aspmark (B), Thomas Hauge (Ds), OO Kure (G), Tove (Vo), Per Nordengen (Key) and Morten Roness (G).

 

S-ROCK: CHASING EMBLAの「embla」は北欧神話から取ったのですか?彼女が追っているのは何でしょう?そして何から復活するのでしょうか?


Tove: いい名前を探すのって本当に挑戦よね…バンド名って数え切れない位あって、私達は唯一無二なものを探したかった。
多分神話じゃないわね、でも実際女性のキャラクターを考えていたわ。Emblaが浮上して、すぐに彼女を気に入ったの。
そして英語でもノルウェー語でも発音し易いのよ、それはボーナスね。
でも彼女は追ってるのかしら、それとも追われてる?

アルバム “RESURRECTION” は記録なの。過去から今への音楽の旅ね。L.A.での日々からの曲や、日の目を見なかった古い2、3のアイディアもあるわ。勿論新しい曲達もね。だからこの旅は私達の、そして私の復活なのよ。

S-ROCK: ブックレットによれば貴女はL.A.へ行って、現地のミュージシャン達と仕事をしたんですよね、それはいつで何故L.A.だったのですか?

Tove: MISSLEADは1987年に初めてL.A.に行ったのよ、プロモーションとコンサートの為にね。当時のマネージャーが実現させたの、彼は現地の人達を知ってたわ、Madam Wong’sやCountry ClubやWhiskey A Go Goの様なクラブで演ったのよ。そしてMichael MikulkaとSteven McClintockを紹介されて2、3曲レコーディングしたの。

私とOOは何回かMichael Mikulkaの所へ戻ったわ、他のソングライター達と仕事する為にね、とりわけKen Tamplinよね。その時の旅で作ったものの幾つかはCHASING EMBLAのアルバムに含まれてる。

S-ROCK: それから貴女達はDREAM POLICEのRino JohannessenやOle Petter Hansen Chylieと仕事しましたよね?彼らはアルバムで演奏していますか?

Tove: いいえ、彼らは演奏してないわ。でも彼らはFredrikstadにあるGreen Roomっていうスタジオを所有しているの。ベースとドラムをそこでレコーディングしたかったの、彼等の専門だもの。Green Roomではギターの殆どもレコーディングしたわ。

その後はMossにあるMarshall Sound Serviceへ移ってキーボードとヴォーカルを録音したわ。加えてスタジオでのレコーディングの管理はGilbert Marshallは熟練のキーボード奏者でシンガーだから。

S-ROCK: “RESURRECTION”アルバムの各曲を教えて頂けますか?

Tove: Too Late (作詞作曲: Frank Tostrup)
終わりを迎えようとしている関係についての曲よ。裏切られている事に疲れ切っているの。

Straight Through My Heart (作詞作曲: ToveとOO)
貴方を手に入れて捕まえている為ならあらゆる事をするわ、例え貴方が私にとっていい人じゃないとしても。

You Got Me Running (作詞作曲:Steve McClintockとOO)
貴方が求めた人は決して貴方のやり方を見ようとしなかった。

Hide-and-Seek (Written by Tove and OO)
この曲には深刻なトピックが含まれてるの。ある人が心の健康にもがいていて、何処かに隠れたいと思ってる。
誰もそこに居なくても声が聞こえている。全て問題ない様に振舞っていても、それはゲームでしかない。

Fly, Angel (作詞作曲:ToveとOO)
この曲は昨年の夏に書かれたの、私達の親しい人のお父様があと2、3ヶ月の余命宣告を受けたのよ。
本当に悲しかったわ。私達はその感情の全てを捕えようとしたわ、悲しみと希望と、孤独と愛をね。

Man In The Middle (作詞作曲:Frank TostrupとOO)
貴方が本当のトラブルに巻き込まれてコーナーに追い詰められたら、貴方は逃げる為にどんな事でもするわよね。

Slide of Hands (作詞作曲:ToveとOO)
誰かが貴方を騙そうとしてる、引っ掛けられているのは分かってるけど、離れられない。

Prove It To You (作詞作曲:OO)
約束にこだわってる、例え問題があったとしても、そして全てが困難だとしても。留まると貴方は約束したから立ち去りはしないの。

Shakin’ All Over (Written by Ken Tamplin and Tove)
ラヴ・ソングよ、単純明白なね。貴方から目を離せない、貴方は私を震えさせる。

 

 

Even It Up (作詞作曲:ToveとOO)
みんながペースを落とす時よ。私達がする全ての悪い事は世界を破壊しているから。とても沢山の赤い旗が出ているのに私達は見ようともしない。
そして幾らかの人達はある意味政治的・文化的な進化の一部だと思ってるけど、彼らは現実と真実をもて遊んでいるだけよ。

I’ll Make You Love Me (作詞作曲:ToveとOO)
現実から目を逸らして生きている、貴方は誰かを自分を愛させる様に仕向けられると思ってる。

No One Will Love You Like I Do (作詞作曲:OOとSteve McClintock)
長い間行かなくちゃいけない、家族を置いていかなくてはいけない。私を忘れないで、多分いつか戻って来るから。

私達はバッキング・ヴォーカリストが欲しかったのよ、幸運な事にLiv Jeanette S. TjønnåsとTrude Bergliを探す事が出来たわ。彼女達は何年も一緒に歌ってきた人達で、本当にかっこいいの。私達の曲に新たな次元を追加してくれるわ。彼女達の仕事に本当に感謝しているのよ。
私達のアルバムはOOがプロデュースしたわ。ミキシングとマスタリングはNFL ProduksjonerのNjålが担当。Njålとは89年か90年に出会ったのよ、彼のスタジオでデモテープを録音するのにね。そして彼はまた私達の人生に戻ってきたわ。

 


Morten (G) and OO (G)

 

S-ROCK: バンドのライヴの予定はありますか?

Tove: ええ、勿論よ。ライヴで私達の音楽を演奏したいわ、そして幾つかの事を計画しているの…当初今年の年末前にデビュー・ライヴをやりたかったのだけど、丁度いい日程を組めなかったわ。だから1月か2月に延期せざるを得なかった。それと来夏に幾つかのフェスティバル出演に向けて動いているのよ。こちらとあちらがまだ結びついてないけれど、近い将来幾つかのステージに立ってると思うわ。
その間に、ラジオ・インタビューを受けたり、ポッドキャストをやったり、雑誌だったり…。

S-ROCK: S-ROCKサイト訪問者の貴女のファンにメッセージをお願いします。

Tove: 私達はこのアルバムを古き良きものにしたかったの。本物の品よ。1枚のCDでブックレットがあって、歌詞と写真と物語があるものよ。その結果が大好きなの。全てのデザインとアートワークはOOが担当したわ。
アルバムはBandcampで買えるわ、それと全てのCDにはデジタル音源のダウンロード権が付いているの。デジタル版だけを入手する事も勿論可能よ。
Spotify等で2、3曲発表もしているのと、YouTubeの公式チャンネルがあるわ。チェックして私達のビデオを観てね。
それと公式FACEBOOKとInstagramをフォローして。
興味を持ってくれてありがとう、そしてこの機会を設けてくれたS-ROCKに感謝するわ。

Tove and CHASING EMBLA

 

 

CHASING EMBLA Official FACEBOOK: https://www.facebook.com/chasingembla

Tove Official Instagram: https://www.instagram.com/tovekure/

CHASING EMBLA Bandcamp: https://chasingembla.bandcamp.com/album/resurrection-2

MISSLEAD – GENTLE PERSUASION (ボーナストラック5曲入りリマスター盤): https://bidra.no/prosjekt/rock-of-norway-missleadgentle-persuasion-1989/3309b7a1-faec-4222-9d29-9baf5b0d2e31