S-ROCK: 前回2001年にストックホルムで再会した際、ジャーナリストとして働いているというお話でした。そして2016年には”DEAF, DUMB & BLONDE”アルバムを発売しましたね。その間の15年間は何をしていましたか?
Erika: 世界的なロック・スターをインタビューする場としてのポッドキャストのROCK BÖTTOMの仕事をしてきたわ。それと3人の子供達が小さかった頃は、彼等と一緒に過ごす為の時間をたっぷり取っていたわ。
今は彼等も成長したから、私がオフの時は一緒に飲みに行く事が多いし、ようやくツアーに出られる様になったの。私の前のアルバム”DEAF, DUMB & BLONDE”、イギリスのレーベルから2016年に発売されたものよ、に続いて昨年は2、3のフェスティヴァル等に出演したわ。
2019年は作曲、レコーディング、ミキシングにポッドキャストに明け暮れる年ね。それと、ボーイフレンドがツアーに出ていない時は、ある種の質の高い時間をぎゅっと詰め込むわ。年平均で150日位はツアーに出ているかしら…。
S-ROCK: 90年代終わりに話を戻します、貴女は”PLANET X” 、”PLANET X”と “SUPER TRAX”を発売しました。”RIPE”は日本のみの発売でD:POPレコードさんから、”SUPER TRAX”も日本のみでTSUTAYAレコードさん(D:POPさんの社名変更によるもの?)から発売されています。それらは何故日本のみの発売となったのでしょうか?MUSIC ON LINEレコードは貴女の作品を含めてこれ迄何枚かを発売しただけで、どうやら閉鎖された様ですが…?
Erika: これはあの当時のスウェーデンでの世相を反映したものよ。日本はこちらの音楽業界で影響力が大きかったの。
S-ROCK: 日本のマーケット向けには”DEAF, DUMB & BLONDE”についてのインタビューは受けていない様ですね。今このアルバムについて語るのは嫌ですか?”PLANET X”と”RIPE”はよりポップスとパンクの要素が強いロック・アルバムで、”DEAF, DUMB & BLONDE”アルバムはよりAOR色が強いメロディックな仕上がりになっています。
Erika: “DEAF…”はこれ迄作った作品の中で最もヘヴィーなものだわ、IN FLAMESやCANDLEMASS等のメンバーと共作したから驚くべき事じゃないの。でもそうね、確かに幾らかのAORの要素はあるわ、だってEUROPEのMicと共作したんだもの。
新しい事に挑戦するのが好きなのよ、新しい共作者とかね。
S-ROCK: 現在貴方は新譜となる7枚目のアルバムの制作中ですね、どんなアルバムになり、今回誰が参加しているか教えて頂けますか?”DEAF, DUMB & BLONDE”アルバムとの大きな違いは何でしょうか?
Erika: “REMEDY FOR SOBRIETY”は、”DEAF…”と比べてずっとメロディックで、プロダクションを基にする事を減らした仕上がりになっているわ。飲みのお供にとても良くて、一緒に歌うのも良くて、人生を楽しむアルバムね。
S-ROCK: 昨年12月に発売された貴女のニュー・シングル”Death Defying Heart”のプロモーション・ビデオについて教えて下さい。
Erika: 映像制作のHenrik Peräläと一緒に作ったアイディアだったわ。一番面白いのはビデオの制作過程のドキュメンタリーよ。私の側近、友達、私のボーイフレンド(Stamっていうの、スウェーデンのバンドMUSTASCHのメンバーよ)を起用して、私のペントハウスで撮影されたわ。みんな酔っぱらって、とても楽しかった。翌日のお掃除の女性に申し訳なかったけどね。
S-ROCK: 貴女は、とても成功しているロック・ポッドキャストのROCK BÖTTOMのプロデューサーで、司会者の1人ですよね。何か面白い話はありますか?
Erika: 2、3か月前、ROCK BÖTTOMのポッドキャストの為にSWEDEN ROCK FESTIVALのヘッドライナー達を捕まえるのに何とかして成功したの。彼等はどんなメディアにも対応しようとしなかった状況だったんだけどね。有名なラジオのチャンネルやTVショーには大きな驚きだった筈よ、DEF LEPPARDやRAINBOW、Lzzy HaleにRIVAL SONSがポッドキャストに出てくれたわ(昨年から私1人で司会をしているのよ)。時には私の自宅のソファーで収録したり、時にはバックステージで、って事もあるわ。
S-ROCK: 日本では年齢が上の人達はストリーミングやダウンロードよりCDを好んでいます、実際日本は今でも世界で2番目に大きな音楽市場ですが、今も売り上げの7割を占めるのがCDだそうです。私自身もCDを買いますし、SpotifyやApple Music等は使っていません。若者はスマホ(といえば、日本ではほぼiPhoneの事を指します)で音楽を聴き、CDを買うのはミート&グリートに参加する為の招待券を得る手段等としての特別な場合だけです。スウェーデンでは以前の様に人々はCDを買わなくなったと思いますが、それについてどう思いますか?
Erika: ここではCD市場はゼロに等しいわ。レコードはちょっと復活していて、それはとてもイケてると思うの、ジャケットを飾る事が出来るあの感じが大好きなのよね。全体的には私は「未来志向で、上向き」な人間なの。変化を受け入れて、柔軟に対応するわ。ストリーミングのお陰で収入が減った事に対して文句を言うのは無意味よ。少なくともそんな方法でも私の音楽を聴こうとしてくれる人達が増えるって事だもの。
その代わりに、私達の次のツアーでは辛抱強い長年のファン達に特別なおもてなしをする事に注力しようと思っているわ、VIP用の最前列の席を用意するとか、ミート&グリートとかね。だから日本のプロモーターが、私にとってファンがどれ程大切で、これらの事柄を共同作業するのが重要か理解してくれるのを祈っているのよ。ファンのみんなが大好きだから、Erikaサーカスの騒乱の重要な位置に居る事を感じて欲しいと思ってる!
S-ROCK: 弊サイトを訪問して下さる貴女のファンにメッセージを頂けますか?ありがとうございました。
Erika: “REMEDY FOR SOBRIETY”を沢山ダウンロード・購入するのを忘れないでね、そうすればすぐにまた貴方達の所へ行く事が出来るのよ!日本でパーティーしましょう、重度の二日酔いの価値があるわよ!沢山の愛を込めて、Erika
Erika Official FACEBOOK: https://www.facebook.com/erikaerika666/
ROCK BÖTTOM podcast: https://play.acast.com/s/rockbottom