北欧ハード・ポップ/HRファン待望の新たなバンドがスウェーデンから登場しました。デビュー作”MONEY NEVER SLEEPS”には、日本のファンが思わずニヤリとしてしまう楽曲が詰まっています。また、そのジャケットは日本人ならTV等で一度は見た事がある光景です。
今回は、ギタリストのJoel CarlssonとのEメール・インタビューをお届けします。
(L to R) Thomas Thulin (B), Ronny Svanströmer (Ds), Thomas Vikström (Vo), Morgan Rosenquist (G) and Joel Carlsson (G).
S-ROCK: まず最初に自己紹介と、他のメンバーを紹介して頂けますか?
Joel: うん!俺の名前はJoelだよ、ギター担当さ。バンドには2006年から在籍しているよ。Ronnyはバンドの創始者でドラム担当。Thomas Vikström(THERION、CANDLEMASS)はシンガーで1年前に加入したんだよ。Thomas Thulinはベース担当、Morgan Rosenquistはもう1人のギター担当さ。
S-ROCK: 先週末(注:質問は前週に送られました)バンドはストックホルムのANCHORでギグを行ないました。何が貴方達のギグの最強ポイントだと思いますか?
Joel: 俺達のライヴを観に来れば、素晴らしいショーと音を体験出来るよ。ANCHORではとても良い反応を得られたから、また戻って演りたいね。
S-ROCK: デビューアルバム”MONEY NEVER SLEEPS”は2009年1月に発売となりました。アルバムの何処に注目して聴いて貰いたいですか?好きな曲も教えて下さい。
Joel: 俺達が人々から得た反応は音と楽曲の質の高さ、それは俺達が最初から描いていたゴールなのさ。アメリカと欧州どちらも良いレビューを得ているよ。この作品で好きな曲は、”All Because Of Me”と”Never Again”だね。
S-ROCK: そしてアルバム・ジャケットが独特ですよね、株価のボードの前で男性が額にハンカチを当てています、これは日本で、男性は典型的な日本人の会社員だと思いますが…誰がこのアイディアを持ち込んだのでしょうか?
Joel: 君の言う通りさ。日本に触発されたんだ。アルバム・タイトルの通り、金は決して眠らない。欧州の俺達が株式市場から撤退した時、アメリカが取って代わり、アジアが彼等に続いた。それがタイトルの由来さ。Ronnyがアイディアを持って来たんじゃないかな。彼と俺は株式市場でトレーダーとして働いているんだ。経済危機について少し演りたかったんだよね。Ronnyの息子とその友達があのジャケットを作ったんだよ。
S-ROCK: 株式トレーダーとして、この経済的混乱をどう思いますか?
Joel: 改善される事を祈っているよ。正常な状態に戻るには長い時間がかかるだろうね。
左端に居るのがJoel君です。
S-ROCK: 最近のスウェーデンの音楽シーンをどう思いますか?
Joel: ロック・シーンは毎年成長しているんだ。毎年フェスも増えてるしね。とても良い事だと思うよ。今スウェーデンには沢山の素晴らしいバンドが居るんだよ。
S-ROCK: 「日本」という言葉から何を連想しますか?
Joel: 俺は韓国出身なんだ。だから個人的には文化と、全てのハイテク商品について考えるね。日本には行った事がないけれど、いつか日本へ行ってライヴが出来るといいね。
S-ROCK: ミュージシャンとしてのゴールは何ですか?貴方個人としてはどうですか?
Joel: 自分の事はプロのミュージシャンとは思ってないんだ。やっている事が好きで、このバンドで素晴らしい連中と好きな音楽を演れる事が幸せなんだよ。ゴールはマスター・ギタリストになる事じゃないしね。今の立ち位置に満足しているよ。
S-ROCK: 貴方の音楽キャリアと、これ迄どういった音楽を演ってきたのか教えて下さい。
Joel: 若かった時はPANTERAみたいなよりヘヴィーな音楽を演っていたんだ。スケート・パンク・バンドでも演ってたよ。でもそれはずっと昔の話さ。一番最初は8歳の時に始めたバイオリンだね。その後はトランペットを始めたんだ。2、3年するとギターを演りたいと悟った。祖母のアコギを借りて、独学で練習したんだ。
S-ROCK: 貴方の音楽的嗜好と、好きなアーティスト・バンドを教えて下さい。
Joel: 全てのジャンルの音楽を聴くよ、ブルース、メタル、ロック。ヒップホップはそんなに聴かないけどね。今はIN FLAMESやNICKELBACK、あとブルース・ガイのRobben Fordを聴いてるんだ。
S-ROCK: 既に決まっている予定、決まっていないものはありますか?次のアルバムやツアーはどうですか?
Joel: スウェーデンのフェスでこの夏SAXONとギグをやる予定なんだ。もうすぐ新作に取り掛かるよ。
S-ROCK: S-ROCKサイトは今年10周年を迎えました。貴方は10年前何をしていましたか?また10年後何をしている・何をしていたいと思いますか?
Joel: 10年前俺は20歳で様々なバンドで演っていた。若くて繊細だったよ。これからの10年では音楽を続けられたらいいなと強く願っているんだ。今俺達がやっている事が好きだし、演り続けられたらいいね。
S-ROCK: S-ROCKサイトを訪問する日本のファンにメッセージを頂けますか?
Joel: 日本に行って素晴らしいショーを見せたいな。ありがとう!
(Discography)
MONEY NEVER SLEEPS (Blistering Records 2009)
COVERED CALL official website:
http://www.coveredcall.se/